五洋建設、シンガポールで大型病院建築工事を約806億円で受注

 五洋建設は6月23日、シンガポール保健省(MOH, Ministry of Health)よりエレクティブケアセンター新築工事を受注したと発表した。受注金額は約806億円。同工事は、センカン総合病院(2018年8月開業)、アウトラム・コミュニティー・ホスピタル(2019年12月開業)に続く、MOH発注の大型病院建築工事です。これまでの実績が評価され、今回の受注につながった。

 同工事は、地下鉄東西線と東北線およびトムソン・イーストコースト線が交差するOutram Park駅に隣接するエリアに広がるシンガポール総合病院の施設で、主にエレクティブケアセンター(Elective Care Centre) とナショナルデンタルセンター (National Dental Centre) で構成される。エレクティブケアセンターは、シンガポール総合病院において行われている手術や治療の内、緊急性を要さない手術や治療が行われる施設となる。一方、ナショナルデンタルセンターは、歯科治療室だけでなく、歯科医の教育を行うための施設や先進の歯科治療装置などを研究する施設も設けられる。工事には、隣接する病院と接続するための連絡橋の新設も含まれており、シンガポール総合病院が掲げる、接続性のある高品質な治療の一端を担うことが期待されている。

 五洋建設は1964年にシンガポールに進出して以来、埋立やコンテナターミナルの建設等の海洋土木工事から陸上土木工事、建築工事まで数多くの大型工事を手掛けてきた。五洋建設は豊富な実績と人材を背景に、今後も、国際部門の本社を置くシンガポールにおいて、積極的な事業展開を継続していく。

<工事概要>
工事名称:エレクティブケアセンター新築工事
発注者:シンガポール保健省
施工者:五洋建設株式会社
施工場所:シンガポール、アウトラム地区
主な工事内容:
【用  途】医療施設、地下駐車場、連絡橋、地下連絡通路
【構  造】地下4階 地上20階建、RC造+S造
【最高高さ】113m
【延床面積】149,380.45m2(駐車場床面積除く)

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