・仮設エレベーターへの乗降を自動制御するなど搬送効率が向上
㈱大林組は10月11日、自律走行するAGV(Automatic Guided Vehicle:無人搬送車)を複数台連携することで工事現場の規模を問わず対応できる、フレキシブルな資材の自律搬送システムを開発したと発表した。
2015年に大林組が開発した低床式AGVは、小型かつ軽量で、資材を積載した状態で工事用の仮設エレベーターに乗降できるため、資材の載せ替えをせずに資材ヤードから搬送先まで一貫した搬送が可能。そのため、従来は3~4人の作業員で運んでいた資材を、オペレーター1人で安全に運ぶことができる。
今回、さらに効率化するため、米国のSRI International(※1)と共同し、搬送先と経由地の座標を指定することで、障害物を回避しながら搬送先まで走行する自律搬送機能を追加した。また、複数台の低床式AGVを連携させることで、仮設エレベーターへの乗降を制御できるため、無駄な待ち時間や昇降回数が減ることで稼働率も向上する。
※1 SRI International:世界で最も大きな非営利独立研究機関の一つ。1946年にスタンフォード大学により地域の経済発展を支援する目的で設置され、1970年に完全に大学から独立し、米国の非営利科学研究組織となる。大林グループとは、建設技術の共同開発に関する戦略的パートナーシップを締結している。
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