東京ガス子会社、台湾・永安LNG受入基地拡張計画の基本設計業務を受注

 東京ガスエンジニアリングソリューションズ(TGES)は7月25日、台湾最大手の石油・ガス会社である台湾CPC Corporation(CPC社)から、永安LNG受入基地拡張計画における基本設計業務(以下FEED業務)を受注し、2019年中にFEED業務を実施すると発表した。

 台湾では、環境保全の観点から天然ガス火力発電の割合を50%まで引き上げる方針であることから、今後も天然ガス需要の堅調な増加が見込まれている。このような背景からCPC社は永安LNG受入基地の拡張を計画している。

 永安LNG受入基地は台湾で初めてのLNG受入基地として1990年に稼働し、過去2度の拡張工事を経て、現在台湾最大のLNG受入基地となっている。

 TGESは、その前身である東京ガスエンジニアリングが1979年にCPC社のLNG導入計画を支援して以来、永安LNG受入基地建設時のLNG地下タンクの技術コンサルタント業務も受注するなど、CPC社と過去40年にわたって良好な関係を築いてきた。

 今回のFEED業務受注は、両社の良好な関係を背景に、国内外のLNG受入基地建設における数多くの基本設計業務やLNGタンクエキスパートとしての業務、およびLNG受入基地の運用実績に裏付けられた、基本設計から基地運用までを1社で担えるTGESのエンジニアリング力(※)が高く評価された結果であると考えている。

※日本国内における東京ガスの4基地をはじめ、タイ、韓国、フィリピン、台湾、インドネシア、UAE、インド、バングラデシュ、ミャンマー、ベトナム、中国、スペイン、ポルトガルなど多数のLNG受入基地エンジニアリングに関わった実績。

 TGESは、東京ガスグループ2018-20年度経営計画『GPS2020』で掲げている「海外市場における天然ガスを中心とした環境に優しいエネルギー供給」の実現に向けて、今後もLNG受入基地に関わるエンジニアリングからオンサイトES事業まで、国内で培ったユーザーズノウハウに基づくエンジニアリングソリューション事業を積極的に展開していく。

<FEED業務の概要>

受注先:CPC Corporation, Taiwan

契約期間:2019年末まで

主な業務内容:永安LNG受入基地の拡張計画において、2019年内に基本設計業務を実施・完了する。

 ニュースリリース