コベルコ建機アメリカ、建物解体用ストレートブーム仕様の油圧ショベル2機種を追加

・最大作業リーチ約11.9m、装着ツールの最大許容重量約4.9tに対応

コベルコ建機アメリカ(KOBELCO Construction Machinery U.S.A. ):2026年10月19日

コベルコ建機アメリカ(テキサス州ケイティ)は、建物解体用の油圧ショベル「SK300LC-11」「SK350LC-11」のストレートブーム仕様を発表した。従来のモノブーム仕様に比べて高い位置での作業に対応し、重量級の解体用アタッチメントを装着できる。解体専用機のラインアップを拡充し、多様化する解体工事のニーズに対応する。

両機種は、解体用途に合わせたブーム構成により、作業リーチと装着ツールの許容重量を確保した。標準アームとロングアームを用意し、作業高さや使用するアタッチメントの重量に応じて仕様を選択できる。ロングアーム仕様の最大作業リーチは、両機種とも39フィート(約11.9m)。装着ツールの最大許容重量は、SK350LC-11の標準アーム仕様で10,825ポンド(約4.9t)となる。

■解体用アタッチメントへの対応を強化

エンジンは両機種とも265馬力のいすゞ製を搭載し、米国の排出ガス規制「Tier 4 Final」に適合する。排出ガス後処理には、尿素水(DEF)を使用する選択触媒還元(SCR)方式を採用し、ディーゼル微粒子捕集フィルター(DPF)は使用しない。
 
アタッチメントからのドレン油を戻すケースドレン回路を標準装備し、対応する作業ツールの幅を広げた。また、キャブ内から油圧を開放できる機能を備え、アタッチメントや油圧ホースを取り外す際の作業を容易にする。

■操作性と居住性を向上、安全装備も充実

キャブには、7通りの調整が可能なヒーター付きエアサスペンションシートを採用した。シートとアームレスト、油圧操作装置が一体で動く構造により、衝撃の吸収とオペレーターの疲労軽減を図る。パイロットレバーは操作ストロークを短縮し、水平方向に動く設計とすることで、精密で応答性の高い操作に対応する。

10インチのカラーモニターとジョグダイヤルを備え、機械設定やアタッチメントの油圧流量調整、整備情報、燃料消費データなどを確認できる。標準装備の3台のカメラによる270度の周辺映像も表示する。ブレーカー、ニブラ、旋回式グラップルなどの油圧流量をモニターから設定でき、追加するアタッチメントに合わせた設定の登録・変更にも対応する。
 
このほか、オートエアコン、Bluetooth対応ハンズフリーオーディオ、USB充電端子、LEDバックライト付き操作スイッチを備える。
 
安全面では、転倒時保護構造(ROPS)のキャブに加え、上部と前面に頑丈なレベルⅡガードを装備した。カウンターウエートには後方旋回警告灯と後方作業灯を組み込み、現場での機械の視認性を高める。LED作業灯は、ブームに2灯、キャブ前方に2灯、機体右側に1灯、後方に2灯の計7灯を標準装備する。

■KOMEXSで稼働状況を遠隔管理

遠隔監視システム「KOMEXS(コベルコ・モニタリング・エクスカベーター・システム)」により、稼働時間、燃料消費量、整備状況、機械の位置情報などを遠隔で確認できる。エンジン始動アラームやジオフェンシング、現在地・過去の位置情報の確認にも対応し、複数現場に配置した機械の管理を支援する。両機種には同社の標準機械保証を適用し、メーカー保証期間中はKOMEXSを利用できる。延長保証も用意する。

同社の製品開発ディレクター、ダン・コリンズ(Dan Collins)氏は「解体業界の進化に伴い、解体業者の変化するニーズに応える専用機の開発に取り組んでいる。今回のラインアップ拡充はその姿勢を示すもので、作業リーチとツール許容重量の向上に加え、高い品質、快適性、操作性を提供する」としている。

■各仕様の主な作業性能は以下の通り。
 
SK300LC-11(標準アーム):アーム長さ 約3.10m/最大作業リーチ 約11.0m/装着ツールの最大許容重量 約3.95t

SK300LC-11(ロングアーム):アーム長さ 約3.99m/最大作業リーチ 約11.9m/装着ツールの最大許容重量 約3.61t

SK350LC-11(標準アーム):アーム長さ 約3.30m/最大作業リーチ 約11.3m/装着ツールの最大許容重量 約4.91t

SK350LC-11(ロングアーム):アーム長さ 約4.14m/最大作業リーチ 約11.9m/装着ツールの最大許容重量 約4.24t

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