ボルボCE(Volvo Construction Equipment):2026年10月23日
ボルボCE は10月23日、2026年第3四半期(7~9月)の業績を発表した。売上高は前年同期比5%増の199億400万スウェーデンクローナ(SEK、約3,185億円、16円換算)、調整後営業利益は18%増の32億1,400万SEK(約514億円)となり、調整後営業利益率は16.1%に改善した。機械の納入台数は8%増加し、受注高は16%増加した。サービス売上高も5%増となり、顧客への提供価値を高める事業展開が成長を支えた。
第3四半期は、世界の建設機械市場が前年同期比で拡大した。欧州、北米、南米、アジア、オーストラリア、アフリカで成長した一方、中東市場は縮小した。
■2026年第3四半期業績
売上高は199億400万SEKで、前年同期の189億2,600万SEKから5%増加した。為替変動などの影響を除いた実質売上高成長率は12%。内訳は機械の売上高が13%増、サービス売上高が5%増となった。
調整後営業利益は32億1,400万SEKで、前年同期の27億2,200万SEKから増加した。調整後営業利益率は前年同期の14.4%から16.1%へ上昇した。
ボルボCEのメルカー・イェルンベリ(Melker Jernberg)社長は、「第3四半期も堅調な業績を達成し、事業全体で継続的な成長を実現した。需要は健全な水準を維持し、機械とサービスの両事業で好調な動きが見られた。インフレ圧力やエネルギー・原材料コストの上昇が続くなかでも、着実な事業運営と顧客への価値提供に注力している」と述べた。
さらに、「年末に向けて、この勢いをさらに高める機会があると考えている。継続的な取り組みと業務運営の卓越性を通じて、通期でも堅調な業績を達成できる態勢にある」とコメントした。
■主な取り組みと投資
ボルボ・グループ(Volvo Group)は10月19日、鉱山顧客向け事業を統合する新組織「ボルボ・マイニング(Volvo Mining)」の設立を発表した。グループが持つ技術、専門知識、製品・サービスを単一の事業体制に集約し、鉱山事業者向けの提供体制を強化する。
新組織は2027年1月1日付でボルボCE内に設置する計画。ボルボのトラック、建設機械、自律運転ソリューションを鉱山事業者やその請負業者に提供し、戦略的に重要な鉱山分野への対応力を高める。
8月には、米ペンシルベニア州シッペンズバーグ工場の拡張施設で、米国製ショベルと大型ホイールローダーの初号機を生産した。今回の投資は、顧客に近い場所で生産する戦略の一環で、北米市場における現地生産能力を強化するとともに、顧客対応の迅速化、生産の柔軟性、供給体制の強靱化を図る。
また、第3四半期には、スウェーデンのエスキルストゥーナにあるカスタマーセンターで「マスターズ・ワールド・ファイナル2026(Masters World Final 2026)」を開催した。世界各地からアフターサービス部門の上位14チームが参加し、顧客の稼働率と生産性を支える販売代理店網の技術力、製品知識、チームワークを競った。世界大会では、ポーランドのボルボ・マシーニ・ブドヴラネ(Volvo Maszyny Budowlane Poland)が優勝した。
■地域別市場動向
欧州市場は引き続き拡大し、ほぼすべての国で成長した。インフラ投資の継続と企業景況感の改善が需要を支えた一方、ドイツでは需要の明確な回復がまだ見られていない。
北米市場は、データセンターやエネルギーインフラへの投資、製造業の国内回帰を背景に底堅く推移した。
南米市場は全地域で拡大したものの、ブラジルでは選挙を控えて様子見姿勢を取る顧客もあり、年初に比べ成長ペースは鈍化した。大型インフラ整備や鉱山開発が需要をけん引した。
アジア市場は拡大し、東南アジアやインドではインフラ投資に加え、半導体などの戦略的な産業投資が成長を支えた。一方、中東では需要が減少した。
オーストラリアとアフリカでは、インフラ整備や鉱山プロジェクトを背景に市場が大きく成長した。中国市場も、機械の更新需要、農地改良、都市改良関連の建設工事などを背景に拡大した。
■地域別売上高
2026年第3四半期の地域別売上高は次のとおり(単位:100万SEK、カッコ内は前年同期)。
・欧州:7,899(6,449)
・北米:6,316(4,766)
・南米:1,045(1,057)
・アジア:2,906(5,246)
・アフリカ・オセアニア:1,738(1,407)
・合計:19,904(18,926)
欧州と北米、アフリカ・オセアニアで売上高が増加した一方、南米は微減、アジアは大幅な減少となった。全体では前年同期比5%増となった。
第3四半期レポート(ボルボグループ)
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