・処理性能は従来比1.5倍、CPUのみで256軸を制御 EtherCAT通信ユニットも同時投入
安川電機は9月29日、マシンコントローラ「MPX1000シリーズ」のラインアップに、シリーズ最速の処理性能を持つCPUユニット「CPU-14U」を追加し、販売を開始した。同時にEtherCAT通信ユニット「CM-EC02」とモジュール「CM-EC02M」も発売した。価格はオープン。
同社は、自動化にデジタルデータ管理を加えたソリューションコンセプト「i³-Mechatronics」を掲げている。MPX1000シリーズは、そのコントローラソリューション「iCube Control」の中核をなす装置制御用コントローラで、2024年1月に発売した。MP3000シリーズ(MP3200/MP3300)の後継にあたる。
製造現場の自動化が進み、装置が搬送を含む複数工程を取り込む多機能化・多工程化が進んでいる。同社はこうした流れに対応するため、アプリケーション処理性能と制御軸数を引き上げた。
■マルチコア採用で処理能力向上
CPU-14Uは高速マルチコアプロセッサを採用した。アプリケーション処理性能は、同シリーズの「CPU-12U」比で1.5倍、MP3300用「CPU-301」比で12倍となる。
MECHATROLINK-4/IIIを4回線備え、サーボドライブとI/O機器を合わせて最大256局を接続できる。CPU単体で最大256軸のサーボモータを同期制御する。モーションユニット「SVF-12」を装着すれば、最大640軸まで拡張できる(電源ユニットPSA-01またはPSD-01を2台使用時)。
■主な仕様は以下のとおり。
• 高速スキャン:125μs、250μs、375μs、500μs〜32ms(250μs単位)
• MECHATROLINK伝送周期:62.5μs〜
• ユーザーメモリ:50MB
• 通信I/F:Ethernet、EtherNet/IP(各1ポート)
• 外形寸法:75(W)×130(H)×130(D)mm
• 質量:約750g
• 冷却方式:内蔵ファンによる強制空冷
■EtherCAT対応でシステム構成の自由度拡大
CM-EC02/CM-EC02Mは、EtherCATのSubDeviceとして機能する通信ユニット/モジュール。半導体製造装置などで標準的に使われるEtherCATを介して上位コントローラと接続できる。高速・高精度なモーション制御の部分をMPX1000で構成し、上位側と連携させるといったシステム設計が可能になる。伝送速度は100Mbpsで、RJ-45コネクタ2ポート(1回線)を備える。ユニットはMPX1010用、モジュールはMPX1310用。
■既存資産を活用可能
MPX1000シリーズは、MP2000/MP3000シリーズのユーザーアプリケーションをそのまま使用できる。MECHATROLINK通信もMECHATROLINK-4とIIIを切り替えられるため、既存装置からのリプレースが容易という。
■主な用途
高速・高応答・同期制御を求める装置や、制御軸数の多い装置を想定する。具体的には次のとおり。
• 半導体製造装置(モールド装置、ダイボンダ)
• 液晶製造装置(スクライバ、シールディスペンサ)
• 電子部品組立装置(チップマウンタ、はんだ印刷機)
• 金属加工機械(サーボプレス、巻線機、ばね製造装置)
• 産業用ロボット(パラレルリンク、水平多関節、垂直多関節)
• 二次電池製造装置(ロールプレス、セパレータ製造、電極層製造)
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