メッツォ、豪州でDRI溶融炉による初の溶銑生産に成功

メッツォ(Metso):2026年9月28日

メッツォは9月28日、豪州西オーストラリア州ピルバラ地域のフォーテスキュー(Fortescue)・クリスマス・クリーク・グリーンメタル・プロジェクトで、同社のDRI溶融炉技術を採用した設備による初の溶銑生産に成功したと発表した。ピルバラ産鉄鉱石を新たな低排出型溶解技術によってグリーンメタルとして生産する道筋の構築に向けた取り組みで、メッツォにとって重要な実績となる。

メッツォは同プロジェクトに、電気式DRI溶融炉による中核的な溶解設備の設計と技術を提供した。同技術は、ピルバラ産の鉄鉱石微粉を低排出型の製鉄プロセスに活用できる可能性を検証するもの。メッツォの設備据え付けは2025年9月に開始された。

メッツォのピア・カルフ(Piia Karhu)、ミネラルズ部門プレジデントは、「クリスマス・クリーク・グリーンメタル・プロジェクトで初の溶銑が生産されたことは、低排出型製鉄の発展におけるメッツォのDRI溶融炉技術の役割を示す重要な前進である。フォーテスキューがピルバラ産鉱石を利用した大規模なグリーン鉄生産への道筋を構築するうえで、同プロジェクトは重要な知見をもたらす」とコメントしている。

フォーテスキュー・メタルズのディノ・オトラント(Dino Otranto )最高経営責任者(CEO)は、「グリーンメタル・プロジェクトにとって重要な節目であり、豪州で商業規模のグリーンメタルを生産するための新たな一歩となる。豪州は数十年にわたり鉄鉱石を世界に輸出してきた。次の機会は、この鉄鉱石を国内でグリーンメタルとして生産し、より大きな付加価値を創出することだ」と述べている。

■低排出型製鉄を支えるDRI溶融炉技術

メッツォのDRI溶融炉技術は、従来の高炉プロセスと比較して排出量を抑えながら、下流の製鋼工程に適した高品質の鉄源を生産する技術である。

同技術は、脈石(ギャング)含有量が高いことから、従来のDRI製鉄ルートには適さないと考えられてきた鉄鉱石資源の活用を可能にし、グリーン製鉄につなげることを狙って開発された。

メッツォは、世界の骨材、鉱物処理、金属精錬業界向けに、持続可能な技術、エンド・ツー・エンドのソリューション、サービスを提供している。製品・サービスの技術力を通じ、顧客のエネルギー・水効率の向上、生産性向上、環境リスク低減を支援している。

本社はフィンランド・エスポー。2025年末時点の従業員数は約50カ国で約18,000人。2025年の売上高は約53億ユーロ。ナスダック・ヘルシンキに上場している。

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