ソディック、超精密成形品向け新型射出成形機「LP10EH5」「LP10EH5-MT」を開発

・AI需要拡大で需要急増のMTフェルール超精密成形に対応、2027年1月販売開始

ソディックは9月28日、超精密小物部品成形に適した「LP10EH5」と、AI需要を背景に高速光通信ネットワークの急速な普及で需要が拡大しているMTフェルール(光コネクタ)の超精密成形に対応する「LP10EH5-MT」の2機種を開発し、2027年1月より販売開始すると発表した。
「LP10EH5-MT」は、2026年12月1日から5日まで幕張メッセで開催されるIPF Japan 2026(第11回国際プラスチックフェア)に出展する。

■開発の背景
データセンター関連市場では光通信の高速化に伴い、MTフェルールの精度要求レベルが年々上昇している。一方、民生用精密コネクタなどの超精密小物部品市場では、高品質を維持しながら生産性を高めることが求められている。
MTフェルールと超精密小物部品では、要求される精度・成形条件・品質保証項目が大きく異なるため、同社は個別開発プロセスを採用し、双方の要求性能を最大化する2機種を開発した。高効率が求められる領域に加え、MTフェルールに必要とされる高精度領域まで対応できる製品ラインアップを確立し、多様化・高度化する成形ニーズに応える。

■共通の特長
制御周期を従来の100μsecから50μsecへ高速化し、VP切り替え位置精度を1/1000の範囲で制御可能に。微細穴成形における充填挙動の再現性が向上し、高精度成形の安定性を高めた。

機械性能を維持しながら従来機比24%(サイクルタイム約16秒の場合)の消費電力削減を実現。運用コスト低減と環境負荷軽減を両立する。

■「LP10EH5」(超精密小物部品向けモデル)の特長

従来機「LP10EH4」の基本構造を継承しつつ、型開閉時の真直度を高めるタイバーホールドレス方式を新たに導入。ガイド精度向上により金型への偏荷重やねじれを抑制し、安定した成形品質を確保する。

油圧ユニットをサーボ制御化し、型締・可塑化の油圧立ち上がり動作を高速化。ハイサイクル成形と安定成形を両立し、高品質・高生産性・低メンテナンス負荷を同時に満たす。

■「LP10EH5-MT」(MTフェルール向けモデル)の特長

ソディック独自のV-LINE方式による小径プランジャの高精度射出制御で、微細穴成形に求められる高い射出安定性を実現し、寸法ばらつきを抑制。光ファイバー内の信号減衰を抑えるために不可欠なコネクタ内部微細穴の高精度成形に寄与する。

成形中の熱変異とプラテン歪の抑制に向け、プラテンセンター支持構造・インバー材による熱膨張抑制・型開閉の真直精度向上・ダブルノズルタッチ機構を組み合わせ、金型に与える位置ストレスを極限まで低減。金型寿命の延長と長期間の成形品質維持を実現し、メンテナンスロスを大幅に削減する。

■販売予定価格・生産目標
価格はオープン価格。生産目標はLP10EH5/LP10EH5-MT全体で80台/年。

仕様は、ニュースリリース参照。