カナデビア、舞鶴工場に電子ボード工場が完成、生産能力を年4.9万枚へ増強

カナデビアは9月8日、京都府舞鶴市の舞鶴工場で建設を進めていた「電子ボード工場」が完成し、先行して操業を開始していた「ユニット工場」と合わせて竣工式を開催、本格操業を開始したと発表した。総額約8.5億円を投じ、電子制御機器関連の生産拠点を集約・強化する。半導体製造装置、蓄電池、カーボンナノチューブ(CNT)応用製品など、今後需要拡大が見込まれる分野への対応力を高める。

今回の設備投資では、舞鶴工場内の電子機器センターを制御機器センターがある区画に移転・集約するとともに、新たに電子ボード工場を建設した。これにより、電子ボードの生産能力を従来の年間2.9万枚から4.9万枚へ、約1.7倍に引き上げる。

同社は1975年に電子制御機器事業を開始。舞鶴工場を主要な生産拠点として、半導体製造装置、鉄道車両、食品工場など幅広い分野に電子ボード、制御システム、映像記録装置などを供給してきた。

新設した電子ボード工場では、電子ボードの生産能力増強に加え、研究開発・生産機能の集約による効率化を図る。

また、既存の第1・第2実験棟を改築してユニット工場として整備した。ユニット工場では、リン酸鉄リチウムイオンバッテリーを用いたバッテリーマネジメントユニットや、同社独自の機能性新素材「HiTaCa®(ヒタカ®)」を使用したフィルムヒーターなどの組立・装置化を行う。

HiTaCa®は垂直配向性CNTシート材を発熱体とする面状ヒーターで、東海道・山陽新幹線の台車部への着雪を防止するヒーターとして採用実績を持つ。今後は半導体製造装置向けなど、CNTヒーターの応用製品への展開も見込む。

従来、電子機器センターで行っていたユニット製品の組立・装置化機能を新設のユニット工場に集約することで、再生可能エネルギー向け蓄電池製品や半導体製造装置関連のCNTヒーター応用製品など、成長分野への生産対応体制を強化する。

今回の投資による施設規模は、電子ボード工場が延べ床面積1,122.25㎡。ユニット工場は第1実験棟が576.69㎡、第2実験棟が569.15㎡。カナデビアは舞鶴工場を地域に根差した生産拠点と位置付け、電子制御機器関連事業の生産基盤を強化するとともに、半導体、リン酸鉄蓄電池、CNT応用製品などの需要取り込みを進める方針である。

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