・キャリヤをモデルチェンジ、欧州Stage V適合エンジン搭載で環境・安全性能を向上
加藤製作所は9月7日、220t吊りオールテレーンクレーンの新型「KA-2200R」の販売を9月から開始したと発表した。従来機の高いクレーン性能を継承しながら、キャリヤをモデルチェンジ。欧州Stage Vに適合した新エンジンを採用するとともに、側方衝突警報装置などの安全機能、新型エアコンや仮眠用ベッドなどの快適装備を充実させた。
KA-2200Rは、キャリヤにダイムラー(Daimler)製エンジンを搭載。最高出力390kW/1600min-1、最大トルク2600N・m/1300min-1を発揮する。排出ガス後処理には尿素SCRとDPFを一体化したシステムを新たに採用し、DPFによって粒子状物質(PM)を集積・除去することで、ススなどの粒子排出を大幅に低減した。また、国土交通省の「超低騒音型建設機械」の指定を取得している。
安全面では、左側方の自転車や歩行者などをレーダーで検知する「側方衝突警報装置」を標準装備。左折時に衝突する恐れがある場合、警報やランプ点灯によって運転者に注意を促す。車体周辺のセンサーやカメラによる死角部の検知機能も備え、安全性を高めた。
クレーン部には、5段高剛性フルパワーブームを搭載。最大吊上げ能力220t、最大ブーム長55m、最大作業半径52m、最大地上揚程55.3mを確保する。3段SLジブでは最大吊上げ能力24t、最大ジブ長30m、最大作業半径66m、最大地上揚程87.7mを実現する。
さらに、ヘビーリフトジブ(HLジブ)を装着した場合、最大吊上げ能力84t、最大ジブ長54m、最大作業半径80m、最大地上揚程110.7mとなる。大型建築物や橋梁、プラントなどの重量物吊り上げをはじめ、幅広い大型クレーン作業への対応を想定している。
キャリヤは、加藤製作所が独自開発した6軸クレーン専用仕様。電子制御リヤステアリングシステムを採用し、走行速度に応じて操舵角を制御することで直進時の走行安定性を確保した。5種類のステアリングモードを備え、狭い現場内での移動性を高めているほか、ステアリング状態をディスプレイで確認できる。
制動系には全輪フルエアーディスクブレーキを採用。ドラムブレーキに比べて放熱性とメンテナンス性に優れるディスクブレーキを全輪に装備した。ブレーキパッド残量警報装置も備え、摩耗を検知するとクラスタメータ内のランプを点灯して交換時期を知らせる。
居住性も強化した。ワイドキャブによる広い室内空間を確保し、運転席と助手席間のウォークスルーを可能としたほか、両席にエアサスペンションシートを採用。格納式の仮眠用ベッドは、運転席から出ることなく展開・格納できる。新型エアコンにはAUTOモードや内気・外気切替モードを搭載した。
このほか、キャリヤキャブ内にエンジンメンテナンス用ハッチを設け、整備性も向上させた。
KA-2200Rの標準小売価格は4億2,200万円(税別)から。販売目標は年間4台としている。
■KA-2200Rの主な仕様(項目/仕様)
最大吊上げ能力:220t
最大ブーム長:55m
最大作業半径:52m
最大地上揚程:55.3m
SLジブ最大吊上げ能力:24t
SLジブ最大長:30m
SLジブ最大作業半径:66m
SLジブ最大地上揚程:87.7m
HLジブ最大吊上げ能力:84t
HLジブ最大長:54m
HLジブ最大作業半径:80m
HLジブ最大地上揚程:110.7m
キャリヤエンジン最高出:390kW/1600min-1
キャリヤエンジン最大トル:2600N・m/1300min-1
発売:2026年9月
標準小売価格:4億2,200万円(税別)から
販売目標:年間4台
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