ユングハインリッヒ(Jungheinrich):2026年10月1日
ユングハインリッヒは10月1日、自律走行搬送ロボット(AMR)「EAC 212a」の販売を正式に開始したと発表した。2026年のLogiMATで披露した製品で、パレットの自動搬送向けに開発。リフト機能を内蔵し、マテリアルフローに沿って異なる工程エリアを接続できる。
EAC 212aは、入荷、保管、製造、出荷間の搬送を自動化する。床置き保管場所、レーン、ブロック保管エリア、コンベヤシステム、自動入出庫システム(AS/RS)、生産・包装設備などを接続し、複数の工程エリアにまたがるシームレスな自動マテリアルフローを実現する。
既存の稼働環境への統合が容易で、大規模なインフラ改修を必要としない用途も多いことから、1台のロボットから導入を開始し、初期工程を低コストで自動化できる。さらに、車両や対象工程、より広範な自動化システムとの接続を段階的に追加できる設計とし、既存設備への投資を維持しながら自動化範囲を拡大できる。
ユングハインリッヒのロボティクス担当バイスプレジデント、フレデリック・ブラントナー(Frederik Brantner)氏は、「正式発売前からの反響は当社の期待を上回った。顧客は既存プロセスへの統合の容易さと幅広い用途に特に高い評価を寄せている。発表から短期間で、EAC 212aは現代の自動化プロジェクトにおける重要な構成要素となりつつある」とコメントしている。
開発では、プロジェクトへの迅速な導入を重視した。EAC 212aは、ユングハインリッヒの自動化プラットフォームの継続的な開発成果も活用している。発売時点で、EAE 212a向けに開発した多数の機能を搭載しており、ブロック保管エリアでのパレットの自動入出庫、保管列内のパレット位置のインテリジェントな管理、入出庫速度の向上、ロボットが障害を自律的に解消する最適化されたリカバリー機能などを備える。
また、最新のソフトウェアアーキテクチャを採用し、カメラによる認識や異なる荷役対象の取り扱いなど、Physical AI(フィジカルAI)機能の統合に向けた基盤を構築している。
市場投入に向けては、事前に実施したデモンストレーションや「Try-and-Buy(試用・購入)」の取り組みも活用した。顧客が実際の稼働環境でEAC 212aを試用し、自社の工程における自動化の効果を直接評価できるようにすることで、導入を促進する。
EAC 212aは、柔軟かつ低コストなパレット搬送を実現する自律走行搬送ロボットとして、ユングハインリッヒのAMR製品群を拡充するもの。リフト機能、最新のソフトウェアアーキテクチャ、継続的な製品機能の拡張を組み合わせることで、自動化への迅速な導入を可能にするとともに、拡張性のあるマテリアルフロー構築の基盤を提供する。インテリジェントなソフトウェア機能や今後のPhysical AI技術を組み込むことで、生産、保管、出荷工程における要求の変化にも対応できるとしている。
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