英JCB、道路補修機「Pothole Pro」の施工速度を訴求

・英HRP Contracting、新規受注を拡大

JCB:2026年9月3日

JCBは、道路のポットホール(舗装の穴)補修機「JCB Pothole Pro」の導入効果について、英国の建設・道路工事会社HRP Contractingの事例を公表した。導入から1年で、補修作業の迅速性や多用途性を生かして地方自治体などから新たな仕事を獲得している。

HRP Contractingは、英国スタッフォードシャーを拠点とする事業者で、ジェームズ・ハーパー(James Harper)氏が2025年に設立した。同氏は道路、維持管理、建設分野で16年の経験を持ち、以前はストーク・オン・トレント市議会(Stoke-on-Trent City Council)に勤務していた。その際、量産ラインから最初に出荷されたJCB Pothole Proを操作した経験を持つ。

同社は2026年1月、リーズ市議会(Leeds City Council)との契約を獲得。現在、同自治体向けにポットホール補修や舗装補修工事を行っている。さらに、JCB Pothole Proの高い汎用性を生かし、土工、農業、林業などの追加工事も受注している。

ハーパー氏は「JCB Pothole Proが持つ能力を強く支持している。補修速度の速さは入札案件を獲得する上で大きな強みとなる。1台で複数の補修作業を実施できるため、より安全に、狭い場所でも作業でき、道路交通への影響も抑えられる。従来工法より速く、ポットホール1カ所を1分以内で補修できる」と評価する。

同氏はまた、地方自治体に対して、より迅速かつ効率的な補修方法を提案することで、請負業者が新たな受注機会を獲得できる可能性があると指摘している。

HRP Contractingでは、地方自治体を対象にJCB Pothole Proとハーパー氏の操作技術を組み合わせた試用サービスも提供している。自治体は実際の日常的な道路補修業務に機械を投入し、自らの作業環境で性能を評価できる。評価期間は最長6カ月で、有償で実施。導入前に実際の作業データを蓄積し、購入判断につなげられる仕組みとしている。

JCB Pothole Proは、ポットホールを迅速かつ恒久的に補修するために開発した3-in-1の専用機。専用アタッチメントを使って、損傷部分の「切削」「破砕」「清掃」を1台で行い、最短8分で補修前の路面を整形できる。1シフト当たり最大250平方メートルの路面を施工でき、恒久補修の平均コストは1平方メートル当たり29.28ポンド。これは、自治体が従来報告していた一般的な施工コストの半分以下としている。

ハーパー氏は、多用途性も事業拡大に貢献していると説明する。「Pothole Proではポットホール補修やパッチングだけでなく、樹木作業、掘削作業、フレール作業も行っている。多機能な機械なので、その能力を最大限に活用したい。午前中にポットホールを補修し、午後には掘削作業を行うこともできる。このような作業を1台でこなせる機械はほかになく、顧客に幅広いサービスを提供できる」としている。

また、2025年に独立して事業を立ち上げる際には、JCBファイナンス(JCB Finance)の支援を受け、最初のJCB製機械を導入した。同機が現在の事業基盤となっている。ハーパー氏は「このレベルの支援がなければ、新会社を市場に送り出すことはできなかった。非常に感謝している」と述べている。

HRP Contractingは、道路の再舗装、排水、掘削、ユーティリティー工事などを対象に、機械のセルフレンタルおよびオペレーター付きレンタルを英国全土で展開している。JCB Pothole Proを中核機械の一つとして、多様な用途への展開を進めている。

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