メッツォ(Metso):2026年9月3日
メッツォは9月3日、モバイル破砕プラント「ロコトラック(Lokotrack)」シリーズの新製品として、モバイルインパクトクラッシャー「LT400RS」とモバイルコーンクラッシャー「LT200HPX」の2機種を投入すると発表した。リサイクル・解体向けと骨材生産向けにそれぞれ特化した機種で、9月2~5日にドイツで開催されている「シュタインエキスポ(Steinexpo)」で初公開している。
LT400RSは、ロコトラックECレンジに属する70t級のディーゼル・エレクトリック式モバイルインパクトクラッシャー。都市開発やインフラ更新の進展に伴って増加している建設・解体廃棄物の処理を主な用途とする。コンクリートやアスファルト、混合解体廃棄物は、鉄筋や木材などの異物を含み、品質のばらつきも大きいことから、砕石原石と比較して処理が難しい。LT400RSはこうした厳しいリサイクル用途に対応する。
新開発の「ノルドバーグ(Nordberg)NP1213MR」インパクトクラッシャーを搭載し、破砕機出力は250kW。2段ブレーカープレート仕様にも対応する。発電機セット容量は430kWで、リサイクル用途に適した高耐久ブローバーを採用した。
選別機能も強化しており、6.4㎡の大型2段製品スクリーン、強力な風力選別機、調整式電磁石を組み合わせることで、異物を分離し、粒度のそろった高品質な最終製品の生産を可能にする。
幅広コンベヤーや十分なクリアランスを確保し、材料のスムーズな搬送を実現。ディーゼル・エレクトリック式の動力伝達に加え、外部電源への接続にも対応することで、燃料消費量、CO₂排出量、騒音の低減を図る。折り畳み式のサイドコンベヤーを本体に搭載し、輸送時の寸法をコンパクト化した。必要に応じてスクリーンユニットを分離して輸送することもできる。
安全性にも配慮。特許取得済みの機械式システムにより、ローターが停止するまで破砕機へのアクセスを制限し、摩耗部品の交換作業を安全に行えるようにした。また、新しい「ICX」自動化システムを搭載し、大型ディスプレーによる操作性向上やトラブルシューティング機能に加え、生産レシピなどの新機能を盛り込んだ。
一方、LT200HPXは、骨材生産向けの汎用型モバイルコーンクラッシャー。1台のクローラー式パッケージに2段プレースクリーンと5.6㎡の大型2段製品スクリーンを組み込み、破砕と選別を一体化した。
破砕機には高能力型の「ノルドバーグ(Nordberg)HP200e」コーンクラッシャーを採用。硬岩の破砕に対応し、高品質な最終製品を生産できる。バック材を必要としないライナーを採用することで、ライナー交換の迅速化と安全性向上を図ったほか、用途に応じて複数の破砕室仕様を選択できる。
スクリーンは、2段プレースクリーン、大型2段製品スクリーン(5.6㎡)、両方を組み合わせる仕様から用途に応じて選択可能。破砕機のダイレクトドライブ方式によって燃料効率を高めるとともに、幅広コンベヤーを備えた堅牢な設計により、安定した材料搬送と高い処理能力を実現する。
折り畳み・下降機能と広範囲のサービスプラットフォームを備え、輸送やメンテナンス作業も容易にした。
両機種とも、メッツォのデジタルサービスに対応。「プロダクション・パフォーマンス(Production Performance)」やAIを活用した「予知保全(Predictive Maintenance)」などを利用でき、生産工程の最適化、計画的な保守、稼働率向上を支援する。
■ メッツォ(Metso)について
メッツォ(Metso)は、骨材、鉱物処理、金属精錬分野向けに持続可能な技術、ソリューション、サービスを世界で展開している。本社はフィンランド・エスポー。2025年末時点の従業員数は約50カ国で約1万8,000人、2025年の売上高は約53億ユーロ。ナスダック・ヘルシンキに上場している。
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