岡山市は9月28日、東区西大寺地区の新産業ゾーン東側約6.5haで民間主導の企業団地造成が進み、新たに7社が立地すると発表した。精密スプリング製作所、サンナン、カーツ、アクアス、宮原製作所などが新工場・研究施設を整備する。各社は2027~2030年度に順次、事業を開始する予定である。
企業団地は岡山市東区西大寺門前および西大寺五明に位置し、造成事業者は荒木組(岡山市北区)。産業拠点周辺の市街化調整区域における開発許可の緩和制度や、地域未来投資促進法に基づく支援措置を活用する。
今回立地が公表されたのは、精密スプリング製作所(岡山市中区)、サンナン(岡山市東区)、カーツ(岡山市東区)、アクアス(東京都品川区)、宮原製作所(岡山県玉野市)の5社。このほか3社が立地するが、企業側の意向により社名は非公表としている。
精密スプリング製作所は、金属製スプリングなどを製造する新工場を建設する。新技術に特化した部品を中心とする新製品の製造ラインを構築するとともに、既存工場の製品置場を移設し、製品管理・輸送体制の効率化を図る。既存工場に近接する立地を生かし、生産性向上につなげる。
新工場の敷地面積は8,264.56㎡、建築面積1,878.60㎡、延床面積2,503.86㎡。鉄骨造2階建で、新規雇用15人を予定している。事業開始は2029年10月の予定。
アクアス(東京都品川区)は、水処理薬品などを製造する新工場を建設する。需要拡大に対応して生産・物流能力を高めるとともに、BCP(事業継続計画)を強化する。岡山市の広域交通拠点性を生かし、西日本地域向けの新たな生産・物流拠点とする。
新工場の敷地面積は9,951.15㎡、建築面積2,943㎡、延床面積4,370㎡。鉄骨造2階建で、新規雇用19人を予定。事業開始は2030年度を見込む。
サンナン(岡山市東区)は、食品製造機械などを製造する新工場を建設する。現工場では製造エリアの不足や製品重量による物理的な制約があることから、新たな製造スペースを確保し、大型製品や高付加価値製品の製造、受注量の増加に対応する。
新工場の敷地面積は5,950.98㎡、建築面積1,245㎡。鉄骨造平屋建で、新規雇用3人を予定している。事業開始は2029年10月の予定。
カーツ(岡山市東区)は、ドローン用国産小型エンジンの開発・製造などを手掛ける企業で、既存工場が立地する産業拠点周辺に研究施設を整備する。付加価値の高い製品開発を進めるため、小型エンジンの耐久性試験を行う実験棟を設けるほか、雑草の伐採や芝刈りなどの試験に対応する草地場・人工芝を整備する。
研究施設の敷地面積は8,146.15㎡、建築面積300㎡、延床面積450㎡。鉄骨造2階建で、新規雇用6人を予定している。事業開始は2029年度の予定。
宮原製作所(岡山県玉野市)は、ディーゼルエンジン部品などを製造する「岡山第一工場」を岡山市南区西高崎に建設する。国が進める船舶建造能力の増強要請や旺盛な需要に対応し、製缶・溶接体制を強化する。
水島港と本社を結ぶ導線上に位置する岡山市に新工場を設け、輸入品の開梱・検査体制も整備することで、サプライチェーンの効率化を図る。岡山市企業立地促進奨励金の対象事業となっている。
岡山第一工場の敷地面積は3,867.57㎡、建築面積1,373.32㎡。鉄骨造平屋建で、新規雇用4人を予定している。事業開始は2027年3月の予定。
今回の企業立地では、自動車部品、食品製造機械、水処理薬品、園芸・小型エンジン、ディーゼルエンジン部品など幅広い製造分野の企業が集積する。岡山市は新産業ゾーンを核に、製造機能の集積と企業の事業拡大を促進する。
■企業団地概要
・所在地:岡山市東区西大寺門前、西大寺五明
・開発エリア:新産業ゾーン東側約6.5ha
・造成事業者:荒木組(岡山市北区)
・立地企業:7社
・操業開始:2027~2030年度に順次予定
・活用制度:産業拠点周辺の市街化調整区域における開発許可の緩和制度、地域未来投資促進法に基づく支援措置