パルフィンガー、クロアチアHEP ODSにTECローダクレーンと高所作業車計27台を納入

パルフィンガー (PALFINGER ):2026年10月6日

PK-パルフィンガー・クラン(PK-PALFINGER Kran d.o.o.)は、クロアチア(Croatia)電力会社(Croatian Electric Power Company、HEPグループ)傘下のHEPディストリビューション・システム・オペレーター(HEP – Distribution System Operator d.o.o.、以下HEP ODS)向けに、近年では最大級となる単一案件の納入を完了した。7月15日の引き渡し式では、ローダクレーン「パルフィンガー(PALFINGER)PK 245 TEC」10台、高所作業車「P 200 A-E」10台、同「P 130 A」7台、専用トレーラ29台が正式に引き渡された。いずれもクロアチア国内の配電網の保守、建設、緊急対応を支える。

引き渡し式にはHEP ODSとPK-パルフィンガー・クランの関係者計60人が出席した。技術研修、車両の引き渡しセレモニー、懇親会で構成され、両社の長年にわたる信頼関係を改めて印象づけた。

■納入先:HEP(クロアチア電力会社)

HEP ODSは、クロアチア国内の配電網の運用、保守、開発、建設を担う。同社の現場チームが、全国のエンドユーザーへの安全で安定した電力供給を支えている。

PK-パルフィンガー・クランの営業・マーケティング責任者、ナタシャ・ラコヴァツ=ルスチャ(Nataša Rakovac-Rustja)氏は「近年手がけたなかでも特に重要なプロジェクトの一つ。1997年から続くHEP ODSとの協力関係の延長線上にある点を誇りに思う。これまでにローダクレーン、高所作業車などの専用ソリューションを375台以上納入してきた。変わらぬ信頼は、当社製品の品質と社員の専門性、約30年かけて築いたパートナーシップの証しだ」と語る。

■課題:基幹業務を担う車両の近代化

配電工事には、過酷な現場条件でも確実に稼働する汎用性の高い機材が求められる。HEP ODSは、新規配電設備の建設や既設設備の保守・修繕など、多様な用途に対応できる車両群を必要としていた。目的は老朽車両の単純な置き換えではなく、ローダクレーンと高所作業車が互いに補完し合う、高機能な車両群の構築にあった。

HEP ODSのティボル=ミヨ・クリャニッチ(Tibor-Mijo Kuljanić)氏は「車両の近代化は、配電網での作業の安全性、信頼性、効率性に向けた継続的な投資の重要な一環だ。新たな専用車両により、現場チームはより効率的かつ安全に作業でき、クロアチア全土での日常保守や緊急対応への備えも一段と強化される」と説明する。

■ソリューション:一台で作業工程を完結

・パルフィンガーPK 245 TEC ローダクレーン

イベコ(Iveco)T-Way 360シャシに搭載した10台のPK 245 TECは、TECローダクレーンシリーズで最小のモデルである。ブームは5段の油圧伸縮式で、最大油圧作業半径は15.3m。モジュール式荷台「TS-4.1」(内寸4,100×2,480×600mm)、ワイヤロープ40m付き36kN油圧ウインチ、作業用バスケット、アースオーガ、コンクリート柱の運搬・取り扱いシステム、取り外し可能なターンテーブル、後部収納ラックを装備する。PK-パルフィンガー・クラン製の単軸トレーラも付属する。

「スマートコントロール(Smart Control)」により、アースオーガなどのアタッチメントを使う作業でも精密かつ効率的な操作が可能だ。作業員は一台で全工程を完結でき、電柱運搬用の別車両が不要になるほか、段取り、移動時間、現場での取り回しの負担も減らせる。

・パルフィンガーP 200 A-E 高所作業車

高所での保守・修繕向けには、イベコ・デイリー35S14Hシャシ搭載のP 200 A-Eを10台納入した。作業高は19.7m、最大側方作業半径は8.4m、バスケット積載能力は250kg。活線作業に対応する絶縁PVC製バスケットを備え、配電網全域の保守・緊急作業に専用ソリューションを提供する。

・パルフィンガーP 130 A 高所作業車

迅速対応が求められる保守作業向けに、フォード(Ford)レンジャー(Ranger)シャシ搭載のP 130 Aを7台納入した。コンパクトな設計で、進入が制限される場所や即応が必要な現場でも機動性と柔軟性を発揮する。作業高13m、側方作業半径7m、3,500kg電動ウインチ、アルミ製工具箱、アウトリガーパッドホルダー、テールライト保護を備え、過酷な現場条件に対応する。

■競合ではなく補完する用途

今回の車両群は、配電業務においてローダクレーンと高所作業車が相互に補完する関係にあることを示している。PK 245 TEC搭載車は、電柱運搬、穿孔、吊り上げ、据え付け、バスケットによる人員の揚重まで、建設・設置作業全般を担う。P 200 A-EとP 130 Aは、保守、修繕、点検、高所での緊急作業に特化したアクセス手段となる。一方の用途を他方で置き換えるのではなく、両者の組み合わせでHEP ODSの対応力を広げ、各車両を最も効果を発揮できる場面に投入できるようにした。

車両にとどまらない納入サポート
PK-パルフィンガー・クランは、HEPの全社夏季休暇前に納入を完了し、顧客の業務スケジュールを重視する姿勢を示した。引き渡し時の研修も重視し、HEP ODSの作業員に対して次の内容を実施した。

・TECローダクレーンの新機能と支援システム
・作業用バスケットの安全操作
・アースオーガをはじめとする装備の使用法
・高所作業車の操作
・用途別の運用手順

さらに、納入先の現場でのフォローアップ研修も提供する。作業員が新機材に習熟し、日常業務で車両群を安全かつ効率的に使えるようにするためだ。引き渡し式自体も、技術支援、個別の交流、きめ細かな納入運営を組み合わせて設計し、プロジェクト全体を通じて顧客を支える姿勢を打ち出した。

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