・海外協業も視野
ジェコス(東京都文京区)と日本基礎技術(大阪市北区)は10月2日、業務提携契約を締結したと発表した。同日の両社取締役会で決議し、契約締結と同じ10月2日に提携を開始した。
ジェコスは建設仮設材の賃貸・販売や仮設工事の設計・施工を担う重仮設事業と、建設用機械の賃貸を担う建設機械事業を展開する。2025年3月公表の中期経営計画(2025~27年)では、重仮設を核に山留周辺分野へ領域を広げ、事業ポートフォリオの多様化を進めている。
一方の日本基礎技術は、70年以上蓄積した削孔・注入技術が強みだ。地質調査・基礎コンサルティングから基礎工事、地盤改良施工、維持・補修、環境保全までを一体で手がける。自動化施工技術の開発・実用化にも力を入れ、省人化や安全性・生産性の向上を図る。海外事業も中長期の成長領域に位置付けている。
両社は、ジェコスが持つ重仮設・建機分野の知見や取引先ネットワークと、日本基礎技術の基礎工事・地盤改良の施工技術や自動化施工技術を補完し合うことでシナジーを見込む。想定する提携分野は次の4点。
・双方の強み・事業基盤を生かした既存事業の強化
・ノウハウやインフラを活用した新規事業機会の創出
・新技術の共同開発
・海外事業での協業
具体的な内容や実施方法は、早期に効果を出すため今後速やかに協議して詰める。
両社には現在、資本関係や人的関係はない。取引面では、ジェコスが日本基礎技術に基礎工事や仮設工事などを発注している関係にある。
ジェコスの大株主はJFEスチール(27.58%)、みずほリース(20.00%)など。日本基礎技術は取引先持株会(14.68%)、日本国土開発(5.64%)などが名を連ねる。
両社とも、今回の提携が業績に与える影響は軽微としており、開示が必要になれば速やかに公表するとしている。
■両社の概要(2026年3月期、連結)
・ジェコス 所在地は東京都文京区後楽。1968年6月設立で、資本金は43億9,750万円。東証プライム上場(9991)。事業は、H形鋼や鋼矢板、覆工板などの仮設鋼材の賃貸・販売、仮設橋梁の賃貸・販売・施工、建設用機械や高所作業車の賃貸、杭打抜工事や山留架設・解体工事の設計・施工など。2026年3月期の連結業績は、売上高1,156億8,000万円、営業利益80億1,200万円、経常利益87億900万円、純利益58億5,300万円。大株主はJFEスチール(27.58%)、みずほリース(20.00%)、JFE商事(8.77%)の順。
・日本基礎技術 本社は大阪市北区天満。1953年11月設立で、資本金は59億797万8,000円。東証スタンダード上場(1914)。法面工事、ダム基礎工事、アンカー工事、注入工事、維持修繕工事、環境保全工事などの建設基礎工事全般のほか、建設コンサルタントや地質調査も手がける。2026年3月期の連結業績は、売上高273億5,300万円、営業利益14億5,500万円、経常利益20億9,400万円、純利益16億5,900万円。大株主は取引先持株会(14.68%)、日本国土開発(5.64%)、従業員持株会とりそな銀行(ともに4.22%)の順。