・舶用エンジン向け燃料噴射部品のアフターマーケット販路を拡大
リープヘル(Liebherr):2026年9月3日
リープヘル・コンポーネンツ(Liebherr-Components)は、シンガポールのツインコ(Twinco Pte. Ltd.)とアジア地域における燃料噴射部品の販売代理店契約を締結した。9月3日に発表した。ドイツ・ハンブルクで開催された世界最大級の海事産業見本市「SMM 2026」に合わせて契約を締結したもので、同社がアジアで燃料噴射製品について独立系のアフターマーケット販売代理店と提携するのは今回が初めてとなる。
契約に基づき、リープヘル・コンポーネンツ・デッゲンドルフ(Liebherr-Components Deggendorf GmbH)は、ツインコをアジア地域における燃料噴射部品の販売代理店に指定する。対象は舶用および産業用エンジン向けの燃料噴射コンポーネントである。
リープヘルの燃料噴射製品群には、ディーゼル・コモンレールシステムが含まれており、ユーチャイ(Yuchai)、エスナット(SNAT)、ウェイチャイ(Weichai)など、世界各地のさまざまなメーカーのエンジンに採用されている。今回の提携は、同社がこの分野で独立系アフターマーケット販売代理店と締結する初の販売契約となる。
ツインコはイタリアを拠点とするゼファー・グループ(Zephyr Group)の一員であり、同グループが構築してきたエンドユーザーやサービス工場のネットワークを活用する。これにより、リープヘルはアフターマーケット市場へのアクセスをより広範かつ迅速に拡大できるとしている。ツインコとゼファー・グループは、舶用エンジン用スペアパーツを豊富な在庫・供給プラットフォームから供給している。
シンガポールに本拠を置くツインコは、極東・太平洋地域に加え、中東市場でも強い事業基盤を持つ。30年以上にわたり、欧州製の高品質なエンジンコンポーネントや技術ソリューションを舶用・産業分野の顧客に供給し、地域での地位を築いてきた。今回のリープヘルとの契約によって、こうした事業基盤をさらに強化するとともに、ドイツのエンジニアリング技術や燃料噴射技術を顧客に近い市場へ提供する。
ツインコは、スペインのスカンディアヴェルケン(Skandiaverken)、オランダのPK OEMパーツ(PK OEM Parts)、ドイツのカール・バグーン・ハンブルク(Carl Baguhn Hamburg)、コロンビアのカール・バグーン・バランキージャ(Carl Baguhn Barranquilla)など、姉妹会社とも連携している。
リープヘル・コンポーネンツ・デッゲンドルフのマネージングディレクター、オラフ・アルトマン(Olav Altmann)は、「ゼファー・グループは、大型舶用エンジン向けスペアパーツやワークショップサービス、現地サービスを提供する世界有数の独立系プロバイダーである。同グループの国際的な事業展開とグローバルな顧客基盤は、ツインコの主要市場であるアジア地域を越えて、リープヘルとの提携をさらに支える」と説明している。
今回の提携では、リープヘルが持つ燃料噴射技術および製造ノウハウと、ツインコのアフターマーケット市場における販売網や在庫、さらにゼファー・グループのグローバルネットワークを組み合わせる。これにより、リープヘル製燃料噴射部品と関連サービスへのアクセスを世界のエンジン運航事業者にとってより容易にすることを目指す。
■会社概要
リープヘル・コンポーネンツは、建設機械や鉱山機械、産業機械、舶用分野などを対象に、エンジン、油圧システム、燃料噴射システム、駆動・制御技術などのコンポーネントを展開している。今回の提携により、特に舶用エンジン分野におけるアフターマーケット事業のアジアでの販売網強化を図る。