マニトウグループ(Manitou Group):2026年10月29日
仏産業車両大手マニトウ・グループ(フランス・アンスニ)は10月29日、2026年第3四半期累計(1〜9月)の連結売上高を発表した。売上高は20億6,900万ユーロ(約3,662億円、177円換算)で、前年同期比12.3%増(為替・連結範囲の影響を除く実質ベースでは13.0%増)となった。同社は2026年通期の業績見通しを据え置いた。
■第3四半期(7〜9月)は13.0%増
第3四半期単独の売上高は6億4,200万ユーロで、前年同期比13.0%増(実質ベース12.0%増)。欧州の堅調が続いたことに加え、北米で納入が大きく回復した。
機械の受注高は、累計で16億9,300万ユーロ(16.4%増)、第3四半期単独で5億1,200万ユーロ(19.3%増)だった。9月末時点の機械受注残高は10億5,100万ユーロで、前年同期末の10億0,900万ユーロから4.1%増えた。
連結売上高(単位:百万ユーロ)
1〜9月:2,069(前年同期1,842/+12.3%)
7〜9月:642(前年同期568/+13.0%)
機械受注高
1〜9月:1,693(前年同期1,454/+16.4%)
7〜9月:512(前年同期429/+19.3%)
受注残高(期末)
1,051(前年同期末1,009/+4.1%)
地域別:欧州が牽引、北米は第3四半期に急回復
2026年1月から、報告セグメントを新組織に合わせ「欧州」「北米」「LAPAM(中南米・アジア太平洋・アフリカ・中東)」の3地域に再編した。2025年分も新区分に組み替えて表示している。以下の地域別売上高は、地域間取引の消去前の数値である。
(単位:百万ユーロ/カッコ内は実質ベースの増減率)
欧州
1〜9月:1,709(前年同期1,478/+15.6%、実質+15.8%)
7〜9月:512(前年同期452/+13.3%、実質+13.1%)
北米
1〜9月:380(前年同期359/+5.8%、実質+9.8%)
7〜9月:140(前年同期97/+43.8%、実質+41.9%)
LAPAM
1〜9月:243(前年同期260/-6.7%、実質-7.8%)
7〜9月:88(前年同期91/-2.7%、実質-5.9%)
地域間取引の消去
1〜9月:-261(前年同期-254)
7〜9月:-98(前年同期-72)
合計
1〜9月:2,069(前年同期1,842/+12.3%、実質+13.0%)
7〜9月:642(前年同期568/+13.0%、実質+12.0%)
欧州は、累計売上高が17.0億ユーロ超(15.6%増)と、グループ最大の成長エンジンとなった。第3四半期は5億1,200万ユーロ(13.3%増)で、テレハンドラー(伸縮ブーム式荷役機械)の納入量が好調だった。
北米は、上期に自社の事業運営の問題、関税障壁、為替の逆風が重しとなっていた。しかし第3四半期は1億4,000万ユーロ(43.8%増)と大きく伸び、累計では3億8,000万ユーロ(5.8%増)まで持ち直した。
LAPAMは、累計で2億4,300万ユーロ(6.7%減)となった。競争が激しい市場環境が続くが、第3四半期は8,800万ユーロ(2.7%減)と、減少幅が大きく縮小した。
■事業別:機械が14%増
事業別(地域間取引の消去後の合計)では、累計の機械売上高が17億4,400万ユーロ(14.1%増)、スペアパーツ・アタッチメントが2億5,600万ユーロ(2.9%増)、サービスが6,900万ユーロ(7.5%増)だった。第3四半期単独では、機械が5億3,400万ユーロ(14.7%増)、スペアパーツ・アタッチメントが8,400万ユーロ(6.3%増)、サービスが2,400万ユーロ(2.1%増)となった。
■通期見通しは据え置き
同社は2026年通期について、売上高成長率を6.5〜8.0%、経常営業利益率を5.3〜5.6%とする従来見通しを据え置いた。原材料価格の上昇圧力への対応を織り込んだ見通しだが、マクロ経済と地政学の先行きは不透明としている。
シルヴァン・ブレーズ(Sylvain Blaise)社長兼CEOは、次のようにコメントした。「第3四半期は、年初来の非常に力強い商業面の勢いを裏付けた。欧州市場の堅調が続き、北米では納入が反発した。LAPAM地域は、アジア勢との競争と中東の地政学的緊張の影響を受けている。受注残高は10億5,100万ユーロあり、年末に向けた見通しは良好だ」
■現代Develon (HD建機)と提携、CSR成果も発表
成長戦略「LIFT 2030」の一環として、同社は9月、韓国の現代ディベロン・コンストラクション・エクイップメント(Hyundai Develon Construction Equipment :HD建機)と、コンパクト建設機械分野での国際的な相互販売提携を結んだ。また、CSR(企業の社会的責任)の2030年目標の進捗を、第5回「On the way up」で発表し、サステナビリティをLIFT 2030の中核に据える姿勢を改めて示した。
次回の決算発表は、2027年1月28日(取引終了後)の2026年第4四半期売上高。
■ マニトウグループ(Manitou Group)について
マテリアルハンドリング、高所作業車、土工機械分野の世界的メーカー。「世界中の労働環境・安全性・生産性を向上させ、人と環境を守る」ことを使命とする。主力ブランドのマニトウとゲール(Gehl)を通じて、建設・農業・産業向け機器の設計、製造、販売、サービスを手掛ける。販売店網は800社。本社はフランスにあり、2025年の売上高は26億ユーロ、従業員数は世界で6,100人。