コマツヨーロッパ、新型ブルドーザー「D175AX-10」を発表、生産性を最大25%向上

コマツヨーロッパ(Komatsu Europe International N.V.):2026年10月29日

コマツは10月29日、欧州で大型ブルドーザーの新型機「D175AX-10」を発表した。新世代のエンジンとトランスミッションを採用し、従来機「D155AX-8」と比較して、エンジン正味出力を最大27%、けん引力を18%、生産性を最大25%向上させた。さらに、燃料効率も最大15%改善し、土工や採石場などの過酷な作業現場で高い生産性と経済性を実現する。

同機は、コマツが100年以上にわたり培ってきた技術を基盤に開発した新世代の大型ブルドーザー。高い出力重量比、優れた生産性、燃料消費の最適化、オペレーターの快適性を追求し、ライフサイクル全体の保有コスト(TCO)の低減を目指した。

■高出力と生産性を両立

新世代のコマツ製エンジンとトランスミッションを搭載し、必要な場面で適切な出力を発揮する。これにより、サイクルタイムの短縮と高い作業能力を実現する。
従来機D155AX-8と比較した性能向上は、エンジン正味出力が最大27%、けん引力が18%、生産性が最大25%。燃料効率も最大15%改善した。

■自動化機能でオペレーターの負担軽減

作業中のオペレーターの負担を軽減するため、複数の自動制御機能を搭載した。

ブレードオートピッチ機能は、作業サイクルに応じてブレードの角度を自動調整する。また、リッパーの自動機能により破砕作業を簡素化する。このほか、ニュートラルオートブレーキ、無段階の走行速度調整、速度設定のプログラム機能などを備え、長時間作業における繰り返し操作を減らす。
熟練オペレーターだけでなく、経験の浅いオペレーターでも安定した効率的な作業を行えるよう設計した。

■視認性と快適性を高めた新型キャブ

オペレーターの快適性と視認性を重視し、キャブを全面的に再設計した。視界を拡大して死角を低減したほか、ヒーターとベンチレーションを備えたエアサスペンションシートを採用。電動調整式コンソールと、コマツ独自のパーム・コマンド・コントロール・システム(Palm Command Control System)により、人間工学に基づいた操作環境と直感的な機械制御を実現する。

新しいデジタルインターフェースとして、タッチスクリーンモニターと10インチ高解像度のコムビジョン(KomVision)ディスプレイを搭載。過酷な作業環境でも、オペレーターが機械の状態を把握し、操作できるようにした。

安全面では、ROPS/FOPS対応キャブ、傾斜監視システム、オペレーター着座検知システムを標準装備。さらに、外部警告灯と連動したシートベルト着用リマインダーを備え、安全性と周囲からの視認性を高めた。

■デジタル施工への対応

コマツ・スマートコンストラクション3Dマシンガイダンス・フレックス(Smart Construction 3D Machine Guidance Flex)との連携により、デジタル施工現場の一部として活用できる。

履帯レベルの位置情報を利用し、キャブ内のオペレーターにリアルタイムで作業ガイダンスを提供する。スマートコンストラクション・ダッシュボード(Smart Construction Dashboard)と連携することで、施工後の出来形データと当初の設計データを比較できるほか、切土・盛土量の管理や、施工完了箇所の正確な3次元履歴の自動作成が可能となる。

採石場向けには、スマート・クオリー・サイト(Smart Quarry Site)との連携にも対応。現場全体の車両稼働率、生産量、燃料性能、作業効率などを可視化し、現場運営の最適化を支援する。

■整備性を向上、稼働率の最大化を支援

稼働停止時間の短縮に向け、整備性にも配慮した。集中配置された地上からアクセス可能な整備箇所、キャブ内からの液面確認、容易なオイルサンプリング、旋回式冷却ファン、遠隔給脂ポイントなどを採用し、日常点検や保守作業を簡素化した。

また、メンテナンス間隔の延長により、ライフサイクル全体の運用コスト低減を図る。新設計のディーゼル微粒子捕集フィルター(DPF)は、清掃間隔を最大8,000時間に延長した。

D175AX-10は、出力向上、知能化された機械制御、オペレーター中心の設計、デジタル技術との連携を組み合わせ、コマツの大型ブルドーザーシリーズに新たな性能と効率性をもたらす。
※性能向上率はD155AX-8との比較。

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