
コマツは11月2日、アーティキュレートダンプトラック「HM400-6」(最大積載質量42.0トン)をフルモデルチェンジして発売した。約10年ぶりの全面刷新となる。
滑りやすい路面やぬかるみなど、不整地・軟弱地での土砂運搬を想定した機種。積載量を向上させたほか、従来機で評価の高かった自動スリップ制御技術による高い旋回性能と容易な操作性を継承。新たにデフロック(左右車輪を一体駆動して空転を抑え、脱出性を高める機構)を搭載し、車輪の空転やスタックを抑制して軟弱地での走破性を大きく高めた。
次世代高出力エンジン「DBA127」と新型トランスミッション・変速制御の組み合わせにより、作業効率と燃費を向上。各国の最新排ガス規制に対応しつつ、高出力と低燃費を両立した。各機器のメンテナンスインターバルを大幅に延長し、ブローバイガスフィルタを不要とすることでメンテナンスコストも低減している。
運転席は前方だけでなく左右後方を含む全方位で視界を大幅に広げ、安心してハンドル操作に専念できる環境を確保した。シートやペダル、コラムなどの調整幅を拡大し、ひざ回りのスペースも広げてさまざまな体格のオペレータに対応。操作頻度の高いレバー・スイッチを右腕の軌道上に集約し、ハンドルから左手を離さずに排土・変速操作が可能。平坦路だけでなく上り坂・下り坂でも設定速度に合わせてアクセル・ブレーキを自動調整する機能も備える。
安全性面では、車速や車体状態をセンシングして転倒の可能性を検知すると、排土中なら自動停止、旋回中ならアクセルスロットルを抑制してアラームを発する機能を搭載。4台のカメラで車両周囲をモニタリングし、変速レバー位置やアーティキュレート状態に応じて画面レイアウトを自動切り替え。ダッシュボード上のカメラでオペレータの顔・姿勢を認識し、居眠りやわき見、姿勢崩れなどを検知して音声とブザーで注意を促す。
海外向け仕様の「HM460-6」は、公益財団法人日本デザイン振興会主催の2026年度グッドデザイン賞を受賞している。
発売は2026年11月。公表価格は1億1,800万円(工場裸渡し、消費税抜き)。
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