田中貴金属工業、マレーシアペナン州バトゥカワン工業団地に新工場、貴金属リサイクル合弁会社設立

・2029年4月操業開始予定

田中貴金属工業(東京都中央区)は10月21日、マレーシアの資源回収企業MEP Enviro Technology Sdn. Bhd.(MEP)と、貴金属リサイクル事業を行う合弁会社「TANAKA MEP REFINERY SDN. BHD.」を設立すると発表した。

新会社の出資比率は田中貴金属工業66.7%、MEP33.3%。所在地はマレーシア・ペナン州のバトゥカワン工業団地。回収物の分析、4N(99.99%)純度までの貴金属精製、貴金属製品の製造・輸出入・販売などを手掛ける。工場の操業開始は2029年4月を予定している。

2026年10月8日には建設予定地で起工式を実施。田中貴金属工業およびMEPの関係者のほか、ペナン州元首のトゥン・ダト・スリ・ウタマ・ハジ・ラムリ・ビン・ンガ・タリブ氏、ペナン州首相のチョウ・コン・ヨウ氏、在ペナン日本国総領事の町田信也氏らが出席した。

マレーシアをはじめとするASEAN地域では、半導体・電子部品製造業の集積に伴い、製造工程で発生する貴金属含有スクラップの回収・リサイクル需要が高まっている。使用済み電子機器(E-waste)についても、環境規制や資源循環の要請から、発生地内での適切な処理が求められている。
両社は2024年8月に貴金属回収に関する技術援助契約を締結し、連携を進めてきた。新会社ではMEPが前処理した回収物を受け入れ、貴金属の分析・精製から製品製造・販売までを一貫して行う。操業開始当初は、4N金およびシアン化金カリウム(PGC)を電気・電子(E&E)・半導体産業向けに生産する計画。

田中貴金属工業は日本をはじめ欧州、北米、中国、台湾などに貴金属の回収・精製拠点を展開し、グローバルなリサイクルネットワークを構築している。今回の新会社設立により、ASEAN地域での体制を強化し、サーキュラーエコノミーの実現と安定的な貴金属調達に貢献する方針。

■新会社概要
社名:TANAKA MEP REFINERY SDN. BHD.
所在地:マレーシア・ペナン州 バトゥカワン工業団地
株主構成:田中貴金属工業株式会社 66.7%、MEP Enviro Technology Sdn. Bhd. 33.3%
事業内容:回収物の分析、貴金属の精製、貴金属製品の製造・輸出入・販売、貴金属地金の売買・リースなど
工場操業開始:2029年4月予定

■MEP Enviro Technology Sdn. Bhd.概要
創業:2005年
代表:Sean Ong
売上高:2億4,350万リンギット(2025年12月期、連結、約94億円)
従業員数:580名(グループ全体、マレーシアでは450名)
拠点:マレーシア(4工場)、タイ、ベトナム、フィリピン、シンガポール、香港

ニュースリリース