・PowerCubeとAutoVNAを単一制御で組み合わせた初の産業実装、D328eco量産を支援
ユングハインリッヒ(Jungheinrich):2026年10月6日
ユングハインリッヒは、ライプツィヒ/ハレ空港(Leipzig/Halle Airport)にある自動化物流センターを、ドイチェ・エアクラフト(Deutsche Aircraft)に正式に引き渡した。同物流センターは、D328ecoプログラムの工業化戦略における重要な構成要素で、将来の生産増強に必要な自動材料供給を担う。
ユングハインリッヒのPowerCube自動コンパクトビン保管システムと、自動超狭通路倉庫(AutoVNA:Automated Very Narrow Aisle)を、単一の制御システム下で連携させた初の産業実装となる。
ドイチェ・エアクラフトは、ライプツィヒ/ハレ空港の「Factory 4.0」で、地域航空機向けの完全デジタル・ペーパーレス最終組立ラインを構築。統合された自動イントラロジスティクスソリューションを備え、数千点の小物部品とパレットを高空間効率で保管し、デジタル工程チェーンに完全統合している。
PowerCubeは、約210平方メートルのフットプリントで26階層にわたり6,500以上のビン保管ロケーションを確保。AutoVNAは2通路で624パレットを扱う。
ドイチェ・エアクラフトのオペレーション&プロダクション担当副社長、セバスチャン・ブーンル(Sebastian Böhnl)氏は次のように述べた。「年産最大48機への生産増強に向け、D328ecoプログラムにはスケーラブルな物流インフラが不可欠だ。ユングハインリッヒのPowerCubeとAutoVNAはまさにそれを実現し、組立に必要な部品を必要な時に供給する。他の検討案に比べ大幅にコンパクトな設置面積で、将来の成長に十分な容量も確保できる」。
■2つの材料フローを1つの制御システムで統括
PowerCube内では16台のシャトルがビンを保管ロケーションと5つのエルゴノミクス作業ステーション間で搬送する。高頻度使用部品は自動的に下層に、低頻度部品は時間とともに上層へ移動。組立用部品は専用準備シャフトにステージングされ、事前構成済みアセンブリへの迅速なアクセスを可能にする。保管エリアは低酸素環境で火災リスクを最小化している。
超狭通路倉庫では、2台のEKX 516kaトラックがユーロパレットを自律的に入出庫。コンベヤ技術が受入エリア、6つのピッキングステーション、出荷エリアを接続する。搬送中、すべてのパレットはバーコードでスキャンされ、寸法適合性と重量を自動チェックする。長尺物向けには、電動フォークリフト対応のカンチレバー保管ポジション135カ所も供給した。
両システムのすべての搬送動作は、共通のユングハインリッヒ倉庫制御システム(Warehouse Control System)で調整される。
ユングハインリッヒのオートメーション担当取締役、トビアス・ハルツァー博士(Dr. Tobias Harzer)は、組み合わせソリューションの利点を次のように説明した。「PowerCubeは最小スペースで小物部品の保管密度を最大化し、超狭通路倉庫は大型部品を積んだパレットを生産現場近くに常時供給する。それぞれの強みを生かし、統一制御下で空間要件を最小限に抑えつつ将来の生産増を支える材料供給ソリューションを実現した。ドイチェ・エアクラフトがこの組み合わせを初めて実装した顧客であり、最後ではないだろう」。
■生産増強に対応可能な設計
施設は2シフト稼働を前提に設計され、将来の増産に向け3シフトへの拡張が可能。フル稼働時には250〜350人の従業員がライプツィヒ/ハレ拠点で年産最大48機を製造し、同拠点をD328ecoプログラムの産業中核拠点とする。
この先進物流インフラは、ドイチェ・エアクラフトのD328eco工業化戦略の重要な柱であり、生産量増加に伴う効率的な材料フローとスケーラブルな生産を可能にする。
■ドイチェ・エアクラフト(Deutsche Aircraft)について
ドイチェ・エアクラフトは、従業員約550人の有力な地域航空機OEM(Original Equipment Manufacturer)で、本社はドイツ・ミュンヘン近郊のオーバープファッフェンホーフェン(Oberpfaffenhofen)にある。D328オペレーター向けの型式証明保持者およびサービスパートナーとして、ターボプロップおよびジェット両型式を世界中で支援し、高い信頼性と運用効率を確保している。さらに、同クラスで最も効率的かつ持続可能な地域航空機「D328eco」を開発中。運用・保守コストを大幅に低減しつつ、燃料消費とCO₂排出を削減。100%合成燃料(PtL SAF)での運用も可能。D328ecoは、現在世界で最も先進的かつ環境持続性の高い地域航空機最終組立ラインがあるライプツィヒ/ハレ空港で製造される。2026年秋に正式開所し、現在生産を立ち上げ中。フル稼働時には約250人の従業員が年産最大48機を生産する。
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