牧野フライス、26年4~9月売上は22.3%増の1,459億9,600万円、通期予想を3,060億円(17.2%増)に上方修正

牧野フライス製作所が10月30日に発表した2027年3月期第2四半期累計(4~9月)連結業績によると、売上高1,459億9,600万円(前年同期比22.3%増)、営業利益176億4,400万円(同85.7%増)、経常利益179億9,900万円(同70.9%増)、純利益136億8,800万円(同102.4%増)となった。

第2四半期(7~9月)は、累計から第1四半期を差し引くと、売上高約762億円、営業利益約100億円、経常利益約98億円、純利益約80億円となる。

受注は1,779億3,900万円(同42.2%増)。北米、中国を中心としたアジア、日本国内で設備投資需要が増加し、航空宇宙関連や半導体製造装置関連を中心に伸びた。第2四半期(7~9月)の受注は約858億円で、第1四半期(921億4,300万円)に続き高水準を維持した。9月末の受注残高は1,421億8,100万円(同32.7%増)。

セグメント別の累計受注は、Ⅰ(個別および国内連結子会社)371億4,700万円(同59.7%増)、Ⅱ(アジア)782億3,700万円(同26.0%増)、Ⅲ(米州)474億2,800万円(同52.0%増)、Ⅳ(欧州)151億2,500万円(同76.9%増)。

<セグメントⅠ(「個別」および国内連結子会社)>
第2四半期の国内受注は前年同期を上回った。半導体製造装置関連やエネルギー関連を中心に部品加工向けが増加したほか、航空宇宙関連が堅調に推移した。

<セグメントⅡ(MAKINO ASIA PTE LTD)>
アジアの受注は前年同期を上回った。中国は半導体製造装置関連や油圧機器などの産業機械向けを中心に、部品加工向けが堅調だった。現地生産の放電加工機も、自動車関連や電子機器などの金型向けで堅調に推移した。インドは自動車関連や半導体製造装置関連などの部品加工向けと航空機関連が堅調で、前年同期を上回った。アセアンは半導体製造装置関連が底堅く推移した。

<セグメントⅢ(MAKINO INC.)>
アメリカの受注は前年同期を上回った。航空宇宙関連が好調で、自動車関連や医療関連などの部品加工向けも増加傾向にある。9月にシカゴで開催されたIMTS2026では、最新の5軸加工機や加工サンプルを用いた提案を行い、前回を上回る商談件数を獲得した。引き続き受注につなげる。

<セグメントⅣ(MAKINO Europe GmbH)>
ヨーロッパの受注は前年同期を上回った。9月にドイツ・シュツットガルトで開催されたAMB2026で最新の5軸加工機を展示したほか、近郊のショールームに顧客を招き、航空宇宙関連向けの大型機や自働化の提案を行った。

10月26~31日に開催中のJIMTOF2026には、立形マシニングセンタ「V600」と、日本初公開の5軸制御横形マシニングセンタ「a630iT」などを出展している。V600は金型向けロングセラー「Vシリーズ」の最新機種で、加工エリアを拡張しつつフロアスペースを従来比16%縮小した。自働化支援ソフトウェア「MAS-μCX」との組み合わせで省人化に貢献するという。a630iTは中型の5軸制御横形マシニングセンタで、航空宇宙関連や発電関連などの需要に対応する。

■2027年3月期の見通し

通期の連結業績予想を、4月30日公表値から上方修正した。
売上高3,060億円(前期比17.2%増、前回予想比10.9%増)、営業利益363億円(同45.0%増、同31.5%増)、経常利益371億円(同35.9%増、同30.6%増)、親会社株主に帰属する当期純利益290億円(同38.1%増、同31.2%増)。前回予想は売上高2,760億円、営業利益276億円、経常利益284億円、純利益221億円だった。

上期実績は、前回予想(売上高1,315億円、営業利益110億円)を売上高で11.0%、営業利益で60.4%上回った。需要の増加と、期初想定より円安で推移した為替の影響が要因。通期の想定為替レートは、米ドル155.50円(前回150.00円)、ユーロ180.00円(同178.00円)、シンガポールドル120.00円(同115.00円)に見直した。

なお、2026年10月1日を効力発生日として普通株式1株につき5株の割合で株式分割を実施している。通期の1株当たり当期純利益は分割後で249円52銭。配当は、第2四半期末が160円(分割前ベース、前年同期は0円)、期末は36円(分割考慮後。分割を考慮しない場合は180円で、年間340円)の予想を据え置いた。

2027年3月期第2四半期(中間期)決算短信