住友重機械工業が10月30日に発表した2026年12月期第3四半期(1〜9月)の連結決算によると、受注高は前年同期比15.9%増の9,149億3,700万円、売上高は同10.8%増の8,342億3,300万円といずれも増加した。営業利益は同58.2%増の549億7,900万円、経常利益は同68.8%増の509億3,900万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は同43.4%増の285億4,200万円と大幅な増収増益となった。なお、前年同期の経常利益は表示方法の変更を反映した組替え後の数値で比較している。
同社グループを取り巻く経営環境については、国内で設備投資・輸出が底堅く推移し、米国では景気が堅調、欧州では緩やかな回復が見られた。中国は景気低迷が続く中でも一定の需要の増加が見られた。また、AI半導体・データセンタ関連の需要が増加傾向にあるほか、大型案件にも増加が見られた。
こうした環境下、同社は「中期経営計画2026」に基づき、収益力改善、資本効率向上、新事業探索の強化を進めた。営業利益の増減要因では、売上増加で125億円、為替影響で63億円の増益要因となった一方、販管費は22億円の減益要因となった。第3四半期累計の想定為替レートは1ドル=159円(前年同期は148円)。
■セグメント別の業績概要
※2026年7月1日付で、エネルギー&ライフラインの住友重機械プロセス機器(株)をロジスティックス&コンストラクションに移管しており、前年同期の数値は組替え後で比較している。
<メカトロニクス>
減・変速機は国内外で需要が堅調に推移し、モータ・インバータは欧州顧客の需要が増加、極低温冷凍機も米国・中国で半導体関連需要が増加した。受注高は2,511億円(前年同期比25.0%増)、売上高は2,265億円(同14.2%増)、営業利益は206億円(同47%増)と増収増益となった。
<インダストリアル マシナリー>
顧客の設備投資の回復に伴い、主に半導体製造装置で受注が増加した。売上は半導体製造装置に加え、プラスチック加工機械の受注残があったことから増加。プラスチック加工機械の採算改善や欧州での構造改革の効果もあり、前年同期の営業損失から黒字転換した。受注高は1,691億円(同1.8%増)、売上高は1,617億円(同8.8%増)、営業利益は67億円(前年同期は25億円の損失)となった。
<ロジスティックス&コンストラクション>
運搬荷役機械は前年に一定の受注を確保した反動で減少したが、油圧ショベルは北米・欧州向けの需要が増加し、建設用クレーンも北米で堅調に推移、セグメント全体では受注が増加した。受注高は3,251億円(同12.8%増)、売上高は3,205億円(同14.0%増)、営業利益は183億円(同33%増)となった。
<エネルギー&ライフライン>
水処理装置、海洋構造物で複数の大型案件を受注し、受注は増加した。売上高と営業利益は、水処理装置で増加したものの蒸気タービン事業の譲渡の影響があり、前年同期並みとなった。受注高は1,645億円(同26.8%増)、売上高は1,208億円(同0.3%増)、営業利益は77億円(同1%減)となった。
<その他>
受注高は51億円(同5.2%増)、売上高は48億円(同1.4%増)、営業利益は16億円(同4%減)となった。
■財政状態
2026年9月末の総資産は前期末比160億円減の1兆3,045億円、純資産は同60億円増の6,922億円。自己資本比率は同1.1ポイント上昇の52.7%となった。営業活動によるキャッシュ・フローは567億円の資金増加(前年同期比121億円増)、投資活動は297億円の資金減少、財務活動は178億円の資金減少で、現金及び現金同等物の期末残高は1,176億円となった。また、2026年2月の取締役会決議に基づき自己株式169万2,200株を取得した。
■2026年12月期 通期業績予想(据え置き)
2026年8月4日に公表した通期連結業績予想に修正はない。売上高は1兆1,200億円(前期比5.0%増)、営業利益は680億円(同32.1%増)、経常利益は620億円(同35.0%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は350億円(同13.1%増)、1株当たり当期純利益は294円45銭を見込む。第3四半期累計の売上高の通期予想に対する進捗率は74.5%、営業利益は80.9%。
配当は、中間配当70円(前期は60円)に期末75円を予想しており、年間では145円(前期125円)となる見込み。