NTN、26年4〜9月売上は2.8%増の4,136億円、営業益は35.0%増、売価転嫁と固定費削減が奏功

NTNが10月30日に発表した2027年3月期第2四半期(中間期、2026年4~9月)連結決算は、売上高が前年同期比2.8%増の4,135億7,900万円となった。営業利益は同35.0%増の173億7,100万円、経常利益は同39.8%増の122億200万円、親会社株主に帰属する中間純利益は同76.2%増の54億6,100万円と、増収増益を達成した。1株当たり中間純利益(EPS)は9.19円(前年同期は5.86円)となった。

■経営成績等の概況
中間期の世界経済は、一部の地域で弱さがみられるものの、緩やかな持ち直しが継続した。日本経済は個人消費や設備投資、生産などに改善の動きが見られ、緩やかに回復。米国経済は緩やかな拡大が続き、中国経済は緩やかに減速、アジアのその他地域では韓国・台湾・インドなどで回復・拡大がみられた。欧州は持ち直しの動きがある一方、ドイツで足踏みがみられた。

こうした中、同社は2024年4月から開始した新中期経営計画「DRIVE NTN100」Finalで掲げた「事業構造の変革(Transformation)の加速」の継続とNTN再生の完了を目指し、生産再編を中心とする事業構造改革の実行と「SQCCD」(安全、品質、法令遵守、コスト&キャッシュ、納期&開発)の強化を通じた「稼ぐ力」の向上に注力した。
売上高は為替影響なども寄与し増収となった。損益面では規模減の影響などはあったものの、売価転嫁や固定費の削減などにより、営業利益は前年同期比で約45億円増加した。経常利益・純利益も大幅な増益を確保した。

■セグメントごとの経営成績
<地域別>
日本:売上高は1,770億7,300万円(前年同期比2.5%増)。軸受他事業はアフターマーケット向けで減少したものの、OEM市場向け(産業機械・自動車)は増加。CVJアクスル事業は自動車アフターマーケット向け・OEM市場向けともに客先需要の回復などにより増加した。セグメント利益は売価転嫁や為替影響などにより72億3,900万円(同280.4%増)と大幅増益となった。
米州:売上高は1,319億8,800万円(同0.7%減)。軸受他事業はアフターマーケット向けで増加したが、OEM市場向け(産業機械・自動車)は客先需要の低減により減少。CVJアクスル事業も自動車アフターマーケット向け・OEM市場向けともに減少した。セグメント利益は売価転嫁や固定費削減などはあったものの、販売規模減の影響により18億4,900万円(同38.1%減)となった。
欧州:売上高は960億1,700万円(同3.9%増)。軸受他事業はアフターマーケット向けで増加したが、OEM市場向けは減少。CVJアクスル事業はアフターマーケット向けで増加したものの、自動車OEM市場向けは客先需要の低減により減少した。為替影響もあり増収となったが、セグメント損益は販売規模減の影響はあったものの、変動費・固定費の削減などにより8億5,400万円の損失(前年同期は12億600万円の損失)と赤字幅が縮小した。
アジア他:売上高は861億3,700万円(同6.0%増)。軸受他事業はアフターマーケット向けで増加、OEM市場向けでは産業機械向けが増加した一方、自動車向けは減少。CVJアクスル事業はアフターマーケット向け・自動車OEM市場向けともに減少した。為替影響もあり増収となり、セグメント利益は変動費の削減や為替影響などにより87億2,200万円(同5.3%増)となった。
<事業形態別>
軸受他事業:売上高は1,793億900万円(同6.9%増)。アフターマーケット向けの客先需要回復と為替影響により増収。営業利益は人件費・経費の増加などはあったものの、売価転嫁や為替影響などにより64億9,100万円(同42.5%増)となった。
CVJアクスル事業:売上高は2,342億6,900万円(同0.1%減)。自動車OEM市場向けの客先需要低減により減収となったが、営業利益は販売規模減の影響などはあったものの、売価転嫁や為替影響などにより108億8,000万円(同30.9%増)となった。

■連結業績予想などの将来予測情報
通期(2027年3月期)の連結業績予想は、売上高8,250億円(前期比0.2%減)、営業利益330億円(同6.3%増)、経常利益210億円(同10.6%減)、親会社株主に帰属する当期純利益150億円(同16.5%増)、1株当たり当期純利益(EPS)25.23円を見込む。同社は同日付で「業績予想の修正に関するお知らせ」を公表し、予想を修正した。
中間配当は1株当たり6.50円(前年同期は5.50円)、期末配当も6.50円で、年間配当金は13.00円を予定している(直近予想からの修正なし)。

今後も「SQCCD」の強化を通じた「稼ぐ力」の向上に注力し、NTN再生の完了を目指す方針。

NTNの2027年3月期第2四半期決算短信