オシュコシュ(Oshkosh Corporation):2026年10月29日
・第3四半期売上高は5.7%増の28.4億ドル
・希薄化後EPSは2.22ドル、調整後EPSは2.41ドル
・営業利益率は6.9%に低下
・消防車の生産低迷で職業用部門が大幅減益
・2026年通期見通しを下方修正、調整後EPSは8.50〜9.50ドルに
オシュコシュ・コーポレーション(Oshkosh Corporation):10月29日
ウィスコンシン州オシュコシュ―(BUSINESS WIRE)―専用車両・機器大手のオシュコシュ・コーポレーション(Oshkosh Corporation、NYSE:OSK)は、2026年第3四半期決算を発表した。第3四半期(2026年7〜9月)の純利益は1億3,840万ドル(希薄化後1株当たり2.22ドル)となり、前年同期の1億9,620万ドル(同3.04ドル)から減益となった。調整後純利益は1億5,010万ドル(同2.41ドル)で、前年同期の2億660万ドル(同3.20ドル)を下回った。
■2026年第3四半期
第3四半期の連結売上高は前年同期比1億5,300万ドル(5.7%)増の28億4,000万ドルとなった。アクセス部門の販売数量増加と全3部門での価格改善が主な要因で、職業用部門の販売数量減少が一部相殺した。
連結営業利益は前年同期比24.3%減の1億9,710万ドル(売上高営業利益率6.9%)となり、前年同期の2億6,040万ドル(同9.7%)から低下した。製品ミックスの悪化と販売費及び一般管理費の増加が主因で、販売数量の増加と価格・コスト関係の改善が一部相殺した。調整後営業利益も20.9%減の2億1,690万ドル(同7.6%)となり、前年同期の2億7,430万ドル(同10.2%)を下回った。
■CEOコメント
オシュコシュの社長兼最高経営責任者(CEO)であるジョン・ファイファー(John Pfeifer)氏は、今回の業績について、消防車生産の変革に伴う課題が表れたものだと説明した。スループット(生産処理能力)の改善は従来想定より時間を要しているとし、生産に影響した主な要因は特定済みだという。部材の流れの改善や生産スケジュール管理の強化に集中的に取り組んでおり、短期的な問題との認識を示した。一方、アクセス部門は強い顧客需要と実行力の向上により堅調だったとしている。
こうした消防車生産の短期的な課題を踏まえ、2026年通期の調整後EPS見通しを8.50〜9.50ドルに引き下げるとした。消防車の受注残は高水準にあり、ハイフローライン(高効率の生産ライン)への移行に向けた取り組みにより、生産水準は時間をかけて向上するとの自信を示した。消防車の力強い見通しと、職業用部門の収益性が長期的な見通しに沿った水準に戻ることにつながるという。
ファイファー氏は、規律ある事業運営に引き続き注力するとし、強固な市場地位、差別化された製品、技術・製造能力への投資が将来の成功に向けた同社の強みになるとの考えを示した。
■事業セグメント別状況
<アクセス(Access)>
第3四半期売上高は前年同期比2億2,990万ドル(20.7%)増の13億4,000万ドル。北米での販売数量増加と価格改善が主な要因。
営業利益は23.5%増の1億4,570万ドル(売上高比10.9%)となり、前年同期の1億1,800万ドル(同10.6%)から改善した。販売数量の増加が寄与した一方、製品ミックスの悪化とインセンティブ報酬引当金の増加が一部相殺した。調整後営業利益は1億4,990万ドル(同11.2%)で、前年同期の1億2,180万ドル(同11.0%)を上回った。
<職業用(Vocational)>
第3四半期売上高は前年同期比6,810万ドル(7.0%)減の8億9,990万ドル。販売数量の減少が主因で、価格改善が一部相殺した。消防車の生産は前年同期および2026年第2四半期を下回ったが、これは消防車製造の近代化に向けた取り組みに伴う課題を反映したものだという。
営業利益は38.2%減の8,760万ドル(同9.7%)となり、前年同期の1億4,170万ドル(同14.6%)から大幅に低下した。販売数量の減少、販売費及び一般管理費の増加、消防車製造の取り組みに関連する費用を含む製造間接費の増加が響いた。調整後営業利益は1億240万ドル(同11.4%)で、前年同期の1億5,110万ドル(同15.6%)を下回った。
<輸送(Transport)>
第3四半期売上高は前年同期比2,590万ドル(4.4%)減の5億6,200万ドル。前年同期に米政府向けのJLTV(統合軽戦術車両)関連知的財産のライセンス供与があった反動が主因。
営業利益は77.6%減の820万ドル(同1.5%)となり、前年同期の3,660万ドル(同6.2%)から低下した。前年同期に計上した知的財産ライセンス2,500万ドルの反動が主因。価格改善と保証関連費用の減少があったものの、製品ミックスの悪化と生産コストの増加が相殺した。
<コーポレート・その他>
コーポレートおよびその他部門の営業コストは4,440万ドルとなり、前年同期比850万ドル増加した。コーポレートと各セグメント間での医療費計上のタイミングが主因。
<その他損益>
その他収益(純額)は580万ドルとなり、前年同期の610万ドルをわずかに下回った。今四半期は購入した連邦所得税控除のリカプチャー(取戻し)に関連する補償請求権の認識を含み、前年同期は投資に係る未実現利益を含んでいた。
■法人税
2026年第3四半期の法人税費用は4,050万ドル(税引前利益比22.8%)となり、前年同期の4,170万ドル(同17.5%)から減少した。今四半期には、購入した連邦所得税控除のリカプチャーに係る一時的な税負担540万ドル(補償の対象)と、海外のアンチハイブリッド税務案件に係る時効成立による一時的な税務便益400万ドルが含まれている。前年同期には、複数年にわたる米連邦所得税の税務調査の解決に伴う便益1,910万ドルが含まれていた。
■自社株買い
2026年第3四半期には、55万6,138株を8,240万ドルで取得した。過去12カ月間の自己株取得により、第3四半期EPSは前年同期比で0.08ドル押し上げられた。
■配当
取締役会は、普通株1株当たり0.57ドルの四半期配当を決定した。2026年11月16日時点の株主を対象に、同年11月30日に支払う。
■第3四半期累計(1〜9月期)実績
2026年1〜9月期の売上高は80億7,000万ドル、純利益は3億6,470万ドル(希薄化後1株当たり5.81ドル)となった。前年同期(2025年1〜9月)は売上高77億3,000万ドル、純利益5億1,320万ドル(同7.92ドル)。累計の減益は、製品ミックスの悪化、製造間接費の増加、販売費及び一般管理費の増加が主因で、販売数量の増加と価格・コスト関係の改善が一部相殺した。過去12カ月間の自己株取得によるEPS押し上げ効果は0.18ドル。
調整後純利益は3億8,400万ドル(同6.12ドル)で、前年同期の5億5,200万ドル(同8.52ドル)を下回った。
連結営業利益は5億2,230万ドルで、前年同期の7億2,750万ドルから減少した。セグメント別の営業利益は、アクセスが3億3,200万ドル(前年同期4億270万ドル)、職業用が2億9,340万ドル(同4億680万ドル)、輸送が2,820万ドル(同5,500万ドル)となった。
なお、9月末時点の連結受注残高は151億4,680万ドルで、前年同期の136億9,000万ドルを上回った。
■2026年見通し
2026年通期の希薄化後EPSは8.00〜9.00ドル、調整後EPSは8.50〜9.50ドルを見込み、直近の見通しから1.50〜2.50ドル引き下げた。売上高は約110億ドルを見込み、従来見通しから2億ドル引き下げた。消防車およびNGDV(次世代配達車両)の生産減少を織り込んだもので、アクセス部門の販売数量増加が一部相殺する。EPSレンジの下限には、2026年中にNGDVの発注を受けられない可能性も反映しており、その場合は最大で1株当たり0.50ドルの影響が出る可能性があるとしている。
■オシュコシュ・コーポレーションについて
オシュコシュ・コーポレーション(Oshkosh Corporation、NYSE:OSK)は、専用設計の車両・機器を手掛けるグローバルメーカー。本社は米ウィスコンシン州。世界で1万8,000人超を雇用し、150カ国以上でJLG®、ピアース(Pierce®)、MAXIMETAL、オシュコシュSシリーズ(Oshkosh® S-Series™)、マクネイラス(McNeilus®)、IMT®、ジェルダン(Jerr-Dan®)、フロントライン・コミュニケーションズ(Frontline™ Communications)、オシュコシュ・エアポート・プロダクツ(Oshkosh® Airport Products)、オシュコシュ・エアロテック(Oshkosh AeroTech™)、オシュコシュ・ディフェンス(Oshkosh® Defense)、プラット・ミラー(Pratt Miller)などのブランドを展開している。
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