
コマツは10月30日、創業の地である石川県小松市で運営する「こまつの杜げんき里山」が、地域生物多様性増進法に基づく「自然共生サイト」(維持タイプ)に認定されたと発表した。同社が自然共生サイトの認定を受けるのは今回が初めて。
「こまつの杜げんき里山」は、同社創立90周年記念事業の一環として2011年5月に開園した1.16haの緑地。JR小松駅に隣接する市街地に加賀地方の里山環境を再現し、一般に開放している。開園以来、地域住民とともにチョウ類やホタルなどの生息環境の整備・保全、子どもたちの自然観察や米づくりなどの体験学習に取り組んできた。
今回、これらの活動を盛り込んだ増進活動実施計画が認定され、同エリアが自然共生サイトとなった。今後はOECM(保護地域以外で生物多様性保全に資する区域)として国際データベースに登録される予定で、2030年までに陸と海の30%以上を保全する「30by30目標」の達成に貢献する。
同エリアでは、環境省レッドリストで絶滅危惧Ⅱ類(VU)に指定されているギフチョウの生息環境を整備し、越冬・羽化の状況を継続的にモニタリング。渡りをするアサギマダラが訪れるフジバカマや、ジャコウアゲハの幼虫の食草となるウマノスズクサなどの生育環境を維持するとともに、ゲンジボタルやヘイケボタルが生息する水辺環境の保全にも取り組んでいる。
コマツは中期経営計画「Driving value with ambition 価値創造への挑戦」(2025~2027年度)で「ネイチャーポジティブに向けた活動」を重点活動の一つに位置付けている。今後も各地域の自然環境や生態系の特性に応じた活動を、ステークホルダーとともに推進していく方針。
「こまつの杜」は、地域社会との交流や子どもたちの育成を目的とした施設で、大型建設機械の展示のほか、里山自然教室や理科教室など地域と連携したさまざまな活動を実施している。
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