日本製鋼所は10月30日、中型全電動射出成形機「J-ADSシリーズ」(型締力220トン〈2160kN〉~450トン〈4420kN〉)をフルモデルチェンジした「J-ADSeシリーズ」を11月2日から販売開始すると発表した。
新シリーズは「お客様にさらなる安心と価値を提供する全電動射出成形機」をコンセプトに、使いやすさ(Easy Operation)、環境配慮・省エネ(Eco-friendly)、長期安定稼働(Endurance)、周辺設備連携・IoT(Expansion)の4点を強化した。
操作面では、新開発の21.5インチ大画面コントローラを採用。1画面に多くの情報を表示可能とし、操作時間の短縮とヒューマンエラー低減を図る。大画面を活用したアプリケーションや先進機能も搭載する。また、スクリュシリンダの温度制御に独自開発の人工知能「Repex Engine」を応用したAI同期昇温モードを追加。昇温時のオーバーシュートを抑えつつ、従来の同期昇温制御より早く昇温し、生産性向上に寄与する。
省エネ面では、新開発の省エネシリンダをはじめ、消費電力削減に寄与する各種機能をパッケージ化したオプション「省エネパッケージ」を用意。シリンダからの放熱や熱伝導によるエネルギーロスを抑制し、従来機比11~22%の消費電力削減を実現する。高性能グリースの選択により、性能を維持しながらグリース使用量を最大67%削減可能。さらに、ボールねじ予知保全機能では独自アルゴリズムにより射出ボールねじの摩耗状況を簡易推定・予測。定期診断で交換目安を把握でき、メンテナンス性向上と環境負荷低減を両立する。
耐久性では、高剛性型締装置に各種要素部品の性能向上を加え、より長期の安定稼働を可能とした。剛性向上により、小さい金型でも型盤が変形しにくく、力が均一に伝わるため成形不良を抑制。大小さまざまな金型サイズに対応する。
連携面では、業界標準の通信規格に対応し、設備増設やシステム更新に柔軟に対応。周辺機器や上位システムとのスムーズな連携により、工場の自動化とスマートファクトリー化を支援する。設備データの収集・活用を容易にし、生産管理の高度化や予防保全の推進に貢献する。
主な新機能は、21.5インチコントローラ画面、画面分割機能(マルチウィンドウ)、AI同期昇温機能、QuickAdjust(熟練技術者でなくても成形条件を素早く調整できる支援機能)、ボールねじ予知保全機能、通信機能(Modbus TCP Slave)をいずれも標準装備。消費電力は従来比最大11%削減可能としている。
同シリーズは、2026年12月1~5日に幕張メッセで開催される「IPF2026国際プラスチックフェア」に出展し、実機展示と成形実演を行う予定。
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