ダンフォス、ポーランドに新工場開設、地区エネルギー・データセンター向け生産能力を拡充

・高効率ソリューション需要に対応

ダンフォス(Danfoss):2026年10月8日

ダンフォスは10月8日、ポーランド・トゥホム(Tuchom、グダニスク近郊)に新工場を正式開設した。同社のポーランド進出35周年を記念する節目の投資で、地元当局や顧客、ビジネスパートナーを招いて竣工式を開催した。

新工場の敷地面積は2万2,500㎡。高度な金属加工、組立、試験機能を一体化し、暖房・冷房向けの重負荷ステーション(熱エネルギーを制御・計測・移送するプリビルト型インターフェースユニット)の年間生産能力は約8,000台。将来的には倍増も可能な設計だ。現在の従業員数は250人で、最大500人までの拡張余地を持つ。

地区エネルギーやデータセンターなど成長市場を重点的に支え、データセンターソリューションのセンター・オブ・エクセレンス(CoE)兼OEM顧客向けショールームとしても機能する。生産・開発・技術デモを一拠点に集約することで、市場ニーズへの迅速な対応力を高める狙い。

■成長戦略「LEAP 2030」を加速

今回の投資は、グリーン移行を背景とした高効率ソリューション需要の拡大に応えるもの。リードタイム短縮やカスタム生産能力の強化を図る。

ダンフォス・ハイドロニクス部門のアダム・イェンジェイチャク (Adam Jędrzejczak)社長は「トゥホムの新工場は、LEAP 2030戦略を実行し、急成長市場の顧客支援を強化する重要な一歩。データセンターや脱炭素ソリューションなど高成長分野の能力を高めつつ、生産能力と柔軟性を向上させる」とコメントした。

■省エネ・電化を実践する工場設計

新工場自体が省エネと電化のモデルケース。暖房・冷房はダンフォスのインバータ駆動コンプレッサーを組み込んだヒートポンプカスケード方式を採用。熱交換器、バランスバルブ、周波数コンバーター、サーモスタットなど、同社の暖房・冷房・換気技術を多数導入している。

ダンフォスの「脱炭素化パス(Decarbonization Path)」の一環で、エネルギー効率向上、余剰熱の活用、再生可能エネルギー導入を実践。工場内では「削減(reduce)・再利用(reuse)・再調達(re-source)」の3ステップを体感できるインタラクティブツアーも設け、実際の導入事例を紹介する。

同社はポーランド・グロジスクキャンパスでも、電化や余剰熱回収による製造工程の脱炭素化を先行実証している。

■施設概要とポーランド事業の強化

生産・倉庫・技術スペースが1万9,000㎡超、オフィス・厚生エリアが約3,500㎡。従業員エリアは協業・生産性・ウェルビーイングを重視した設計で、食堂や会議室、チームワーク用スペースを備える。

トゥホムでの15年にわたる事業を基盤に生産体制を拡充し、ポーランドにおける製造拠点をさらに強化する。

サプライチェーン担当ディレクターのエディタ・シャウワ (Edyta Szauła)氏は「新工場により顧客支援力を高め、成長機会を捉え、戦略的市場でのイノベーションを推進できる。ポーランド事業の重要なマイルストーンだ」と述べた。

■主な概要

  • 所在地:ポーランド・トゥホム
  • 施設規模:総面積2万2,500㎡(生産・倉庫・技術スペース1万9,000㎡超、オフィス・厚生エリア約3,500㎡)
  • 開設日:2026年10月8日
  • ポーランド進出:35周年
  • 従業員:現在250人(最大500人まで拡張可能)
  • 生産能力:重負荷ステーション約8,000台/年(倍増余地あり)
  • 重点市場:地区エネルギー、データセンター
  • 主要機能:高度金属加工・組立・試験、能力センター・ショールーム

ニュースリリース