●年頭所感 日立建機株式会社 平野耕太郎社長

 あけましておめでとうございます。新年を迎えるにあたり一言ご挨拶申し上げます。

 昨年の建設機械需要は、新興国を中心に一昨年と比較して減少した国もありましたが、全体としては高い水準の状況が続きました。またマイニング市場においても、地域差はあるものの、お客さまの生産高度化に対する投資意欲は依然として高いものがあります。今年も引き続き米中の貿易摩擦や英国の欧州離脱などの問題はありますが、お客さまの工事現場の 安全性向上、生産性向上、燃費なども含むライフサイクルコスト低減の要求はさらに強くなり、加えて S DGs などの対応も含めて 日立建機 グループ に対する期待も一層、大きくなるものと思っています。

 日立建機は、今年、建設機械を開発、生産、サービスを始めて70周年の節目の年です。お客さまの課題解決のために、製品のみならずサービス、サービス部品、レンタル、中古車、ファイナンスなどのバリューチェーン事業の取り組みを強化すると同時に、C on S iteを活用した故障予知などのサービスソリューションをさらに進化させるなど、最先端の取り組みを進めていきます。建設機械 ・マイニング機械は、さまざまな環境で使われることが多く、またインフラ整備や資源開発などを担う重要な生産財であり、機械の不調や予期しない停止は、お客さまのみならず多くの方々にご迷惑をおかけします。日立建機 グループ は、 IoT や ICT を駆使し、 機械 のライフサイクル全体の中で、お客さまに満足いただけるバリューチェーン事業を拡大していきます。

 2020年4月からは、新しい中期経営計画を始める重要な年度となります。お客さまの課題の一歩先を見据えて、日立グループの総合力で大きな変化に対応していくと同時に、引き続き収益向上のための施策を進め、ステークホルダーの皆さまのご期待に応えていく所存です 。

 最後になりましたが、2020年が皆さまにとって平和で穏やか、そして明るい年になることを祈念して、年初のご挨拶とさせていただきます。

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