ダイヘン、2026年度上期は売上高19.8%増、各利益が中間期最高を更新

ダイヘンは11月5日、2027年3月期第2四半期累計(2026年4月~9月)の連結決算を発表した。売上高は1,260億8,900万円(前年同期比19.8%増)、営業利益は110億8,900万円(同60.0%増)、経常利益は115億7,500万円(同46.6%増)、親会社株主に帰属する中間純利益は73億6,900万円(同42.5%増)となった。電力インフラ関連投資や半導体関連企業の設備投資の増加、生産自動化投資の回復を背景に受注・売上が伸長し、売上高および各段階利益は中間期として過去最高を更新した。

■経営成績等の概況
当中間期の受注高は1,813億1,100万円(前年同期比43.2%増)となった。再生可能エネルギーの導入拡大やデータセンターの新増設を背景とする電力インフラ関連需要に加え、生成AI関連の半導体投資、生産自動化投資の回復などが業績を押し上げた。
利益面では、売上高の増加に加え、コスト削減の成果が寄与した。営業利益は前年同期から41億5,700万円増加し、110億8,900万円となった。経常利益は115億7,500万円、親会社株主に帰属する中間純利益は73億6,900万円と、いずれも大幅な増益となった。

中間期末の総資産は3,254億8,800万円で、前年度末比53億1,300万円増加した。受取手形及び売掛金が減少する一方、棚卸資産や有形固定資産、投資有価証券などが増加した。純資産は1,772億2,000万円となり、前年度末比64億7,300万円増加。自己資本比率は前年度末の48.1%から49.1%に上昇した。 

■セグメントごとの経営成績
エネルギーマネジメント事業は、再生可能エネルギー導入の拡大やデータセンターの新増設を背景に、系統用蓄電池システムや大形変圧器などの需要が増加した。受注高は973億5,700万円(前年同期比33.1%増)、売上高は586億9,600万円(同8.8%増)、営業利益は65億6,000万円(同27.5%増)となった。売上高、利益ともに伸長し、安定した業績拡大を示した。

ファクトリーオートメーション事業は、国内外で生産自動化投資が回復したほか、半導体製造装置向け搬送ロボットの需要が増加した。受注高は238億8,300万円(前年同期比47.0%増)、売上高は197億1,600万円(同29.7%増)、営業利益は20億4,400万円(同153.3%増)となった。営業利益は前年同期比2.5倍超となり、大幅な増益を達成した。

マテリアルプロセシング事業は、生成AI関連需要の拡大を背景に半導体関連投資が高水準で推移したほか、造船・建設機械向け溶接機器の需要も増加した。受注高は599億6,500万円(前年同期比61.6%増)、売上高は475億9,300万円(同32.1%増)、営業利益は50億1,100万円(同54.4%増)となった。3事業の中で受注高の伸び率が最も高く、半導体関連を中心とする需要拡大が業績に寄与した。

その他事業は、不動産賃貸事業などを含み、売上高は1億600万円(前年同期比5.9%増)、営業利益は1,300万円(同47.1%増)となった。前年同期から大きな変動はなかった。

■2027年3月期の業績予想

2027年3月期通期の連結業績予想は、2026年10月29日に公表した修正予想から変更していない。売上高は3,000億円(前期比26.2%増)、営業利益は300億円(同59.8%増)、経常利益は305億円(同51.7%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は200億円(同41.8%増)を見込む。
 
同社は、電力インフラ関連投資や半導体関連設備投資の拡大、生産自動化投資の回復などを背景に、上期業績が大幅な増収増益となった。今回の決算発表では通期予想を据え置いた。今後、業績予想の修正が必要となった場合には速やかに公表するとしている。

■中長期の取り組み
今回の決算短信には、中長期経営計画や具体的な数値目標に関する新たな記載はない。一方、当中間期の業績動向からは、電力インフラ、半導体関連、生産自動化の各市場が同社の成長を支える構図が鮮明となった。
特に、再生可能エネルギーの導入拡大やデータセンターの新増設に伴う電力設備需要、生成AI関連の半導体投資は、同社のエネルギーマネジメント事業およびマテリアルプロセシング事業の成長要因となっている。ファクトリーオートメーション事業でも、半導体製造装置向け搬送ロボットを中心に需要回復が進んでおり、各事業の成長市場への対応が今後の業績を左右する。
なお、同社は2026年10月1日付で普通株式1株を5株に分割した。投資単位の引き下げにより、株式の流動性向上と投資家層の拡大を図ることを目的としている。

ダイヘン2027年3月期第2四半期決算短信