・11月以降供給安定化へ
富士精工(愛知県豊田市)は10月13日、中国政府による重要鉱物の輸出規制強化を受けて生じていた超硬素材の調達不透明感について、複数の調達先確保と代替調達先の開拓により必要数量の確保に一定の目途が立ったと発表した。2026年11月以降、超硬素材の供給は順次安定化する見込みとなった。
同社は2026年4月14日付で「中国における輸出規制に伴う切削工具の供給に関するお知らせ」を公表し、中国の輸出規制強化の影響で超硬素材の調達に不透明感が生じている状況を明らかにした。その後、従来の仕入先に加え複数の調達ルートの確保と代替先の開拓を進めた結果、必要数量を確保できる見通しが立ったという。
中国における輸出規制の影響は現在も継続しているが、複数の調達ルート確保により2026年4月時点で想定していた供給不足リスクは低減。11月以降は素材供給が順次安定化するとしている。
製品供給への影響についても、当初懸念された素材不足に起因するリスクは低下していると認識。一方で、超硬素材価格は引き続き高水準で推移しており、製品原価への影響は継続している。同社は販売価格への適切な反映などに取り組むが、今後の原材料市況の動向によっては業績に影響を及ぼす可能性があるとしている。
同社は引き続き原材料調達の多様化を進め、安定供給の維持と収益性の確保に努める方針。現時点で本件による連結業績予想の修正はなく、今後開示すべき事項が生じた場合には速やかに公表するとしている。