川崎重工業は9月24日、ドイツのボッシュ・レックスロス(Bosch Rexroth AG)と、建設機械分野における技術協業に向けた基本合意書を締結したと発表した。両社は建設機械および水素ソリューション分野で協業を深化させ、将来の建設現場に向けた技術ポートフォリオの拡充と、水素社会の実現に向けた取り組みを加速する。
今回の基本合意は、両社が2026年3月2日に米国ネバダ州ラスベガスで締結した協業覚書(MOU)に続くもの。今後、具体的な協業内容を詰めるとともに、両社による独占禁止法上の評価を経たうえで取り組みを進める。
協業では、ボッシュ・レックスロスが持つシステム技術に関する専門知識、先進的な電子・ソフトウェア技術、幅広い電動化製品群と、川崎重工の高精度な油圧機器および独自の油圧ショベルシステム技術を組み合わせる。
両社は、こうした技術を融合することで、先進的なソリューションの開発・市場投入を加速する。具体的には、建設現場の安全性向上、自律運転、シームレスなデータ連携、持続可能なエネルギー源への移行など、建設機械業界が直面する課題への対応を目指す。
ボッシュ・レックスロスの開発担当役員ステフェン・ハーク博士は、「両社の強みを組み合わせることで、OEM各社が先進的な油圧技術、電動化技術、ソフトウェアソリューションをシームレスに統合する新たな可能性を切り開く」とコメント。オープンなシステムとインターフェースを重視し、既存および次世代の車両プラットフォームへの新技術の迅速かつ柔軟な組み込みを目指す考えを示した。
川崎重工の松田義基常務執行役員精密機械・ロボットカンパニープレジデントは、「精密油圧分野のお客様への提供価値をさらに高め、変化の激しい市場ニーズに対応していく」としている。両社のシナジーにより、デジタルソリューションや電動化ソリューションの高度化、自動運転の安全性向上、水素燃料補給インフラなどへの展開に期待を示した。
今回の協業を通じ、油圧技術を基盤とした建設機械の高度化に加え、電動化、デジタル化、自律化、水素関連技術を組み合わせた次世代建設機械向けソリューションの開発を進める。
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