川崎重工業は9月14日、イタリア・ローマのアゴスティーノ・ジェメッリ大学病院財団(GEMELLI Fondazione Policlinico Universitario Agostino Gemelli IRCCS、ジェメッリ大学病院)と、ロボティクスやDXを活用した次世代医療ソリューションの開発に向けた協業検討に関する覚書を締結したと発表した。フランス・ストラスブールのR&Dイノベーションセンター「Kawasaki Innovation Centre Europe SAS(KIC-EU)」を活用した欧州医療機関との連携は今回が初めてとなる。
覚書は、医療分野のイノベーション推進や医療の高度化、技術革新を通じた社会課題の解決に向けた両者の共通認識を踏まえ、今後の協業可能性を検討するもの。両者は今後、医療の向上に資する次世代医療ソリューションの共同開発などについて協議を進めるほか、ジェメッリ大学病院内に医療ソリューションの実証実験などを恒常的に実施する共同開発拠点を設置することも検討する。
川崎重工は、ヘルスケア分野の事業ビジョン「未来のヘルスケアを共創する」のもと、医療・介護現場における新たなソリューションと最適なデザインの創出を目指している。2026年3月にはKIC-EUの運営を開始し、欧州の医療・介護関係者、先端技術を持つ企業や研究機関との共創を進めている。
KIC-EUでは、現地ニーズを踏まえたソリューション開発に向け、川崎重工グループが展開する手術支援ロボット「hinotori™」、セミヒューマノイドロボット「Nyokkey」、屋内配送ロボット「FORRO」、屋内外位置情報ソリューション「mapxus Driven by Kawasaki™」などの製品・技術に、AIや遠隔技術を組み合わせた「ワンストップソリューション」の創出を目指している。病院経営の効率化をはじめ、医療現場が抱える課題の解決につなげる考えである。
今回のジェメッリ大学病院との協業検討においても、川崎重工グループのロボット、DX、AI、遠隔技術などを組み合わせたワンストップソリューションの具現化に取り組む。
ジェメッリ大学病院は、欧州最大級の病床数を有する大学病院で、医療、教育、研究を一体的に推進している。高度な医療サービスに加え、科学研究や医療分野におけるイノベーションにも注力している。
川崎重工は今後、実際の医療現場との連携・協働を通じて、開発、導入・検証、改善、さらなる開発というサイクルを継続し、医療現場のニーズに即したソリューションの創出と社会実装を進める。
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