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カルマー、スペイン・マラガ港ターミナルと包括的メンテナンス契約を締結

・STS・RTGクレーン含む全設備を対象、環境性能向上にも寄与

カルマー(Kalmar):2025年10月2日

港湾・物流機器大手のカルマー(本社:フィンランド・ヘルシンキ)は、スペイン南部の地中海沿岸に位置するノアトゥム・T・マラガ社(Noatum T Malaga S.A.U.)が運営するノアトゥム・ポーツ・マラガ・ターミナル(Noatum Ports Malaga Terminal)との間で、3年間にわたる包括的なメンテナンス契約「Kalmar Care」を締結した。契約は2025年9月より発効しており、カルマーの2025年第3四半期受注実績に計上されている。

同ターミナルは、あらゆる貨物を取り扱う多目的港として、地中海物流の戦略拠点に位置づけられている。貨物取扱量の増加と環境規制の強化に直面する中、運用効率と信頼性、安全性、排出削減の両立が喫緊の課題となっていた。

今回の契約により、カルマーはSTS(船岸)クレーン、RTG(ゴムタイヤ式ガントリー)クレーン、ターミナルトラクター、各種モバイル機器を含む全設備に対し、予防保全および是正保全サービスを提供する。現地には20名以上のサービス技術者が常駐し、最適化されたメンテナンス体制により、日々の安定運用と効率向上、さらには環境負荷の低減を支援する。

ノアトゥム・T・マラガ社のディレクター、セサル・セガラ(César Cegarra)氏は「カルマーの技術力と信頼性により、当ターミナルのパフォーマンスをより高次元かつ効率的に引き上げることが可能となる。持続可能性の推進と顧客価値の最大化に向けた重要な一歩だ」と述べている。

カルマー・スペイン・ポルトガル統括ディレクターのセルヒオ・ペラルタ(Sergio Peralta)氏は「ノアトゥム・ポーツ・マラガ・ターミナルが当社を信頼し、重要な設備群の保守を託してくれたことを誇りに思う。現地サービスチームの力を活かし、設備の稼働率と信頼性を最大限に高めるとともに、環境性能の向上にも貢献していく」と語った。

カルマー(Kalmar)は、持続可能なマテリアルハンドリング機器・サービスの先駆者を目指し、世界120カ国以上で事業を展開。港湾・物流拠点、製造業、重輸送分野向けに多様なソリューションを提供しており、2024年の売上高は約17億ユーロに達している。

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