DMG 森精機、新たなヒューマンマシンインタフェース「ERGOline X with CELOS X」を開発

・快適な操作性と DX により生産現場全体の生産性を向上

 DMG森精機は4月18日、快適な操作性とデジタルトランスフォーメーション(DX)により生産現場全体の生産性を向上させる新たなヒューマンマシンインタフェース「ERGOline X with CELOS X」を開発した時発表した。

 ERGOline X は、大画面タッチパネルを備えた操作盤でCELOS X は生産多種多様なアプリケーションを実装するソフトウェア。同社は 2014 年に初めてタッチパネル式の操作盤を開発し、洗練されたデザインと直感的な操作性から、世界中の顧客に使用されてきた。

 近年、より高精度で複雑形状のワーク加工の需要が増え、5 軸化、複合化による工程集約や自動化システムの導入が進んでおり、同社の受注においても工程集約機率約 75%、自動化率が約 37%にという構成になっている。

 一方でさらなる生産性向上のためには、機械の効率的な稼働が必要。そのため機械の稼働状況や生産プロセスの情報を元にした、生産改革や予防保全が重要となり、膨大なデータを高速に処理する必要性が高まっている。そこで、同社は機械をネットワークに接続して、デジタル化を通じた DX を実現するヒューマンマシンインタフェース ERGOline X with CELOS X を開発した。

 ERGOline X with CELOS X は、オペレータの要求を機械に正確に伝えると同時に機械の状態をオペレータに分かりやすく伝えるヒューマンマシンインタフェース。人間工学に基づいた設計により、使いやすさも細部に至るまで追求している。

 操作盤である ERGOline X は大画面のタッチパネル、HYBRID BAR、ハードウェアボタンの 3 つで構成している。大画面タッチパネル式の上パネルは、スマートフォンにも採用されている静電式タッチパネルを搭載することで、従来より反応速度が向上しており、作業手袋を付けた状態でも操作可能。HYBRID BAR は、使用シーンに応じて必要な機能が自動で表示されるため、操作ミスを防ぎ、作業性が向上する。下パネルのハードウェアボタンは、防塵防水で耐久性に優れた構造で押しやすく、正確なプログラム入力が可能。ソフトウェアである CELOS X は、加工準備、生産、モニタリング、アフターサービスを行うアプリケーションが実装可能で、生産現場の DX を実現する。スマートフォンのようにシステムをアップデートすることで、製品購入後にリリースされたアプリケーションも利用できる。

 ERGOline X with CELOS X は、同社の最新機種である 5 軸制御横形マシニングセンタ INH 63/80 と複合加工機 NTX 500、NZ-Platform に搭載しており、今後全機種に展開予定です。同社は、ERGOline X with
CELOS X を通じて、顧客の DX をサポートし、工程集約・自動化・DX・GX による製造現場でのマシニング・トランスフォーメーション(MX)を実現していく。

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