エンシュウ、米リンカーン・エレクトリック社と溶接加工システムで協業

 エンシュウは4月18日、米国の Lincoln Electric Company(リンカーン・エレクトリック社)との間で、「新溶接施工法 Precision Power Laser=レーザー+ホットワイヤ装置溶接加工システム提供に関する協業」を行うと発表した。

 エンシュウはこれまで自動車業界向け量産加工システムを多く販売しているが、切削加工のみならずレーザー溶接を主とするレーザー加工システムについても、多くの自動車・自動車部品メーカーに 採用されている。一方で、昨今の EV シフトによる部品の軽量化需要の高まりもあり、自動車部品のアルミニウム化が 進んでいる。EV の主幹部品であるバッテリーを収納・保護する、アルミ筐体等では、特に欧米を中心にレーザー×ホットワイヤ溶接を利用した高速・高品位な溶接が使われており、今後も継続した需要が望まれる。

 アメリカ溶接業界の最大手であるリンカーン・エレクトリック社は、溶接用ワイヤ送給技術を基にレーザー×ホットワイヤ溶接システムをすでに販売しており、北米で納入実績がある。

 今後、日本においてもレーザー×ホットワイヤ溶接システムの需要が高まると考え、リンカーン・エレクトリック社と協業し、日本におけるレーザー×ホットワイヤ溶接システムとトータルサービスの提供を、今回の協業を通じてエンシュウとして実現するもの。

■協業の内容
①エンシュウがユーザのニーズを聞き、最適な加工を経験豊富なレーザー加工の知見と新しいリンカーンの技術と協力し、ユーザに提案。またエンシュウは、同システムを用いてユーザに適した生産システム提案を行う。そのため、日本で初めてエンシュウ本社工場にレーザー× ホットワイヤ溶接実験機を導入、ユーザ試加工やトライを行う。

②国内市場における同システムを用いたシステム販売~アフターサービス。

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