国際石油開発帝石、アゼルバイジャン共和国カスピ海ACG鉱区で追加開発の最終投資を決定

 国際石油開発帝石は4月19日、子会社インペックス南西カスピ海石油を通じて、アゼルバイジャン共和国(以下、同国) カスピ海海域ACG鉱区(以下、同鉱区)の権益を保有し、原油の開発・生産作業を実施している。このほど、同鉱区における新プラットフォーム追加開発計画(以下、同プロジェクト)の最終投資決定を行ったと発表した。

 同プロジェクトは、同鉱区における複数の既存プラットフォームの間に、新規のプラットフォームを1基設置して新たな原油の生産を目指すもので、新規プラットフォームからは2023年中の生産開始を見込んでいる。

 同鉱区では2017年9月※に、生産分与契約の契約期限を2049年12月31日まで延長することについて、国際石油開発帝石を含む権益保有者とアゼルバイジャン国営石油会社(以下、SOCAR)との間で合意がなされているが、同プロジェクトの実現により、同鉱区での更なる可採埋蔵量の増加と事業価値の向上につながることが期待される。

※2017年9月14日付で公表 https://www.inpex.co.jp/news/pdf/2017/20170914.pdf

 同鉱区は、同国の首都バクーから東方約100キロメートルのカスピ海沖合に位置し、アゼリ油田、チラグ油田及びグナシリ油田深海部の3油田から現在日量約58.4万バレル(2018年平均)の原油生産を順調に行っている。生産された原油は主にBaku-Tbilisi-Ceyhanパイプライン (BTCパイプライン)を通じてトルコ共和国の地中海沿岸の都市、ジェイハンより需要家に向けて出荷されている。

 国際石油開発帝石は引き続き、同鉱区における生産量の維持及び確認埋蔵量の拡大を含めたプロジェクト価値の最大化に向けて取り組んでいく。

 本件は、「ビジョン2040」で掲げた国際石油開発帝石の成長目標の一つである「石油・天然ガス上流事業の持続的成長」に資するものであり、国際石油開発帝石は、今後も同国における石油の探鉱・開発・生産事業に積極的に取り組んでいく。

<同鉱区の概要>

鉱区:ACG鉱区

鉱区位置:アゼルバイジャンの首都バクーから東方約100キロメートルのカスピ海域に位置

鉱区面積:約432.4 平方キロメートル

水深:100~400メートル

生産量:原油日量約58.4万バレル(2018年平均)

権益期限:2049年12月31日

権益比率:BP社(オペレーター): 30.37%

SOCAR社: 25.00%

Chevron社: 9.57%

国際石油開発帝石: 9.31%

Equinor社: 7.27%

ExxonMobil社: 6.79%

TPAO社: 5.73%

伊藤忠商事株式会社: 3.65%

ONGC社: 2.31%

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