・電動化と大型化で世界市場を攻略
徐工 (XCMG):2025年12月22日
中国の大手建設機械メーカー、徐工集団工程機械(XCMG、徐州市)は12月、年末商戦に向けて装載機(以下、ローダー)の大量出荷を本格化させている。海外大型鉱山向けの大型機や国内エネルギー企業向けの電動機など、多様な製品群を投入し、顧客の年度目標達成を支援する構えだ。
同社が今月出荷したのは、XC9150XE電動駆動ローダー、LW1200KN大型ローダー、XC998 ローダーなど。特にXC9150XEは同クラスの従来機に比べ燃料消費を25%以上削減し、年間200トン超のCO2排出削減を実現する。世界的な鉱業のグリーン化・高効率化ニーズに対応した製品として、海外大型鉱山への納入を進めている。
国内市場では、某大手エネルギー企業向けにXC958EV-ULTRA純電動ローダー約100台を一括納入した。同機はバイオマス発電の生産工程に投入される予定で、作業効率を30%以上向上させながら、エネルギー消費を40%削減する。リン酸鉄リチウム電池を搭載し、ダブル急速充電に対応することで、連続作業が求められる工場での稼働を支える。
徐工は現在、7トンから35トンまでの荷重クラスをカバーするローダー製品群を展開。190カ国以上に及ぶサービスネットワークを通じて、機械供給から保守サービスまで一貫した体制を整えている。
同社は第4四半期の受注目標達成に向け、生産・出荷体制をフル稼働させる方針。グローバル市場での競争力強化と、カーボンニュートラル対応製品の拡充により、2025年度の業績目標達成を目指す。
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