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カルマー(Kalmar)、ラフテレーン対応機で米国IRTCと提携

・過酷環境向けコンテナハンドリング製品の提供体制を強化

カルマー(Kalmar):2025年12月1日

フィンランドの物流機器大手カルマー(Kalmar)は12月1日、米国の重負荷対応搬送機器メーカーであるインデペンデント・ラフテレーン・センター(Independent Rough Terrain Center:IRTC)と提携し、同社製ラフテレーン・コンテナハンドラー(RTCH)の販売・サービス提供をグローバルで展開すると発表した。

今回の提携により、カルマーは既存の素材搬送機器ラインアップにIRTCのRTCH技術を追加し、同社の国際ネットワークを通じて製品提供とアフターサービス、訓練支援など総合的なサポートを行う。RTCHは防衛用途や資源開発、未整備地帯など、従来機が作業できない環境で運用されることを前提に設計された特装ハンドリング機で、高い堅牢性と走破性を特徴とする。

IRTC社長兼CEOのスティーブン・M・スピークス氏(Stephen M. Speakes)は、「カルマーとの提携により、当社のRTCH技術を世界規模の市場へ展開できる。RTCHは商業・防衛用途で実績があり、今後はカルマーの信頼性の高い販売・サービス網を通じ、多くのユーザーへ供給できることを誇りに思う」と述べた。

また、カルマーのカウンターバランス事業責任者であるアルフ・グンナー・カールグレン氏(Alf-Gunnar Karlgren)は、「本提携により、鉱山プロジェクト、油田、インフラ未整備地域など、困難な物流環境における対応力が強化される。IRTCとともに、ラフテレーン環境における信頼性の境界をさらに拡張する」とコメントした。

カルマー(本社:フィンランド・ヘルシンキ)は港湾・物流・工業向けの重量搬送機器とサービスを提供し、120カ国以上で事業を展開。2024年売上高は約17億ユーロ、従業員数は約5,200人。

一方のIRTCは米国中部に本拠を置き、防衛・建設・エネルギー・鉱山・災害対応向けにRTCHを供給しており、部品供給やトレーニング、保証などOEMライフサイクルサポートも一体で提供している。

ニュースリリース

今回の協業により、両社は過酷環境への物流ソリューション展開を加速し、需要拡大が見込まれる防衛・エネルギー・資源分野における市場浸透を狙う。

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