四国化成、新R&Dセンターを香川県宇多津町に建設

・約66億円を投じ研究開発力を強化

四国化成ホールディングスは10月29日、連結子会社の四国化成工業(香川県丸亀市)が香川県綾歌郡宇多津町に新たな研究開発拠点「新R&Dセンター(仮称)」を建設すると発表した。総投資額は約66億円で、2026年1月に着工し、2027年12月の竣工、2028年春の稼働開始を予定している。

同社グループは長期ビジョン「Challenge 1000」のもと、人的資本経営の推進と職場環境の改善を重点施策に掲げており、今回の新センター建設はその一環。老朽化が進む現行の研究施設を刷新し、増員や研究設備の拡充に対応することで、研究開発体制の強化とイノベーション創出を狙う。

新センターでは、電子化学材料開発部と機能材料開発部が半導体・プリント配線板向けの先端材料を、無機化成品開発部がタイヤ原料や硫黄関連材料の研究を担う。最先端の実験設備と快適なオフィス環境を備え、従業員が安心して能力を発揮できる研究環境を整備する。

建物は地上4階建て(延床面積約6,865㎡)の鉄骨造で、クリーンルームやイエロールームを備えたラボ、オフィス、会議室、食堂などを設置。試作棟(1階建て)も併設する。高効率な空調・照明設備の導入により、省エネルギーと快適性を両立させた環境配慮型設計とし、「ZEB Ready」認証の取得も予定している。

設計・工事監理はプラナス株式会社(東京都千代田区、林正剛CEO)が担当。施工業者は現時点で未定。

同社は、「新センターの建設により研究開発の高度化を図るとともに、持続可能な事業成長を支える基盤づくりを進める」としている。なお、本件が2025年12月期連結業績に与える影響は軽微と見込まれている。

<新R&Dセンターの概要>
所在地:香川県綾歌郡宇多津町浜二番丁14-1
構造・規模:地上4階建(鉄骨造)
延床面積:約6,865㎡
主な施設:クリーンルーム、イエロールーム、オフィス、会議室、食堂、新試作棟(1階建)
投資額:約66億円
着工:2026年1月(予定)
竣工:2027年12月(予定)
操業開始:2028年春(予定)

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