ボブキャット、米ノースダコタ州ビスマーク工場に480万ドルを投資して改装を完了

・油圧ショベル・補修部品製造拠点の共用スペースを大幅刷新、従業員の作業環境向上へ

ボブキャット・カンパニー (Bobcat Company ):2025年10月6日

米国の建設機械メーカー、ボブキャット・カンパニー(本社:ノースダコタ州ウェストファーゴ)は10月6日、同州ビスマーク市にある製造施設の改装工事を完了したと発表した。投資額は480万ドル(約7億2,000万円)で、従業員の作業環境改善と生産性向上を目的としている。

■約2,100平米の共用エリアを全面改修

今回の改装プロジェクトでは、工場内の共用スペース約2万2,560平方フィート(約2,096平方メートル)を全面的に刷新した。対象となったのは従業員休憩室、会議エリア、カンファレンスルーム、オフィススペースなど。最新の内装仕上げ材や家具を導入し、部門間の協働を促すレイアウトを採用することで、同社のグローバル標準に沿った施設環境を実現した。
斗山(Doosan)ボブキャット北米のマイク・ボールウェーバー(Mike Ballweber)社長は、「施設への投資は、従業員と将来への投資である」と述べ、「現代的で協働的かつ快適な空間を創出することで、従業員が既成概念を打ち破り、新たなアイデアを生み出し、業界の未来を形作ることができる」と改装の意義を強調した。

■700人超が勤務する主力生産拠点

ビスマーク工場では、700人以上の技術者および生産作業員が勤務しており、掘削機(エクスカベーター:油圧ショベル)とアフターマーケット向け補修部品を製造している。また同拠点には、全世界に供給されるボブキャット機器の開発を担う重要なエンジニアリング施設「ボブキャット・アクセラレーション・センター」も併設されている。

同社の環境衛生安全マネージャー、スコット・ジマーマン(Scott Zimmerman)氏は改装効果について、「設計段階から安全性と生産性を最優先し、人間工学に基づいた作業台、協働ワークスペース、先進的な警告照明システムを導入した」と説明。オープンオフィスレイアウトにより部門間のコミュニケーションが活性化し、日常業務から安全対策まで幅広い分野でチームワークが向上したという。

■過去10年で北米に2億6,000万ドルを投資

今回の改装は、ボブキャットの広範な投資戦略の一環として位置づけられる。同社は過去10年間で、ノースダコタ州内の施設に8,200万ドル以上、全米の拠点に約2億6,000万ドルを投資してきた。

改装工事は、シュルツ・アンド・アソシエイツ・アーキテクツとキャピタル・シティ・コンストラクションが主導し、電気工事、機械設備、オフィス家具など複数の専門企業が参画した。

ボブキャットは1958年に小型建設機械業界を創設して以来、革新的な製品開発で業界をリードしてきた。現在、北米全域で5,000人以上を雇用し、ローダー、掘削機、トラクター、多用途車両、テレハンドラー、芝刈機、コンパクター、ポータブル電源、フォークリフトなど幅広い製品ラインナップを展開している。同社は韓国の斗山グループ傘下の斗山ボブキャット(Doosan Bobcat Inc.)社が所有している。

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