環境・社会・ガバナンス(ESG)対応を経営の中核に据える荏原製作所は10月6日、ブロードバンドセキュリティが発表した「Gomez ESGサイトランキング2025」において、優秀企業として選出されたと発表した。昨年の総合94位から24位へと大幅に順位を上げ、ESG情報開示の質的向上が評価された。
本ランキングは、IRサイトランキング2024のノミネート企業402社を対象に予備調査を実施し、一定基準を満たした185社のウェブサイトを、「使いやすさ」「ESG共通」「環境(E)」「社会(S)」「ガバナンス(G)」の5カテゴリで評価するもの。荏原は特に「環境」と「ガバナンス」の項目でスコアを伸ばし、情報開示の透明性と構造的な改善が際立った。
荏原は、ポンプ・コンプレッサ・タービンなどの産業機械分野において、環境負荷低減技術の開発と製品ライフサイクル全体でのサステナビリティ対応を推進。ウェブサイト上でも、製品の環境性能やサプライチェーン管理、取締役会構成などのガバナンス情報を体系的に公開しており、投資家・ステークホルダーとの対話を重視する姿勢が明確だ。
同社は「長期ビジョンおよび中期経営計画に基づき、ESG重要課題に取り組むことで、SDGsの達成と企業価値の向上を目指す」としており、今後もIR・サステナビリティ情報の発信強化を継続する方針だ。
機械産業におけるESG対応は、製品開発・事業運営の両面で競争力を左右する要素となっており、荏原のような先進的な取り組みは、業界全体の指針として注目される。
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