NTN、産業機械用等速ジョイントのメンテナンスサービスを開始

・故障リスク低減・買い替えコスト抑制・サーキュラーエコノミー推進に貢献

NTNは10月6日、産業機械用等速ジョイント(CVJ:Constant Velocity Joint)を対象としたメンテナンスサービスを開始したと発表した。製鉄、鉱山、化学、製紙、食品など多様な分野で稼働する動力伝達装置向けに、内部の分解・洗浄、部品交換、再組み立てなどを実施するもので、設備の故障リスク低減や買い替えコスト削減に加え、サーキュラーエコノミーの推進にも寄与する。

NTNは1963年に日本で初めて自動車用等速ジョイントの実用化に成功。以後、技術と製造両面での高度化を重ね、現在では世界トップクラスのシェアを有している。自動車分野で培った技術を基に、産業機械分野向けにもモーターなどの駆動装置からの動力を円滑に伝達する等速ジョイントを展開。静粛性と滑らかな動力伝達を両立する構造により、製鉄、鉱山、化学、製紙、食品などの産業で採用が広がっている。

今回開始したメンテナンスサービスでは、等速ジョイントの内部を分解・洗浄し、部品の状態を精査したうえで必要に応じて交換や再組み立てを行う。これにより製品の長寿命化を図るとともに、最適な保守計画や将来的な買い替え時期のアドバイスも提供。顧客の設備保全をトータルに支援する。

同社では今後、同サービスを通じて買い替えコストの抑制やダウンタイム削減を図るほか、再利用促進による環境負荷の低減を通じてカーボンニュートラル実現とサーキュラーエコノミーの推進に貢献する方針。製品提供にとどまらず、運用・保守を含めた「軸受ライフサイクルマネジメント」提案を強化し、アフターマーケットビジネスの拡大を進める。

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