・環境性能と運用効率を両立する次世代機で長期協業を加速
カルマー(Kalmar):2025年10月3日
フィンランドのマテリアルハンドリング機器大手カルマー(Kalmar)は、欧州最大のショートシー貨物拠点であるロッテルダム・ショートシー・ターミナル(Rotterdam Shortsea Terminals:以下RST)向けに、ハイブリッド型ストラドルキャリア5台の追加納入契約を締結した。2025年第3四半期の受注に計上されており、納入は2026年第3四半期を予定している。
■環境対応型のフリート更新でCSR目標を推進
今回の導入は、RSTが進めるフリート更新プログラムの一環であり、処理能力の拡張と環境負荷の低減を両立する狙いがある。RSTは2023年にも同型機6台を導入しており、カルマー製ハイブリッド・ストラドルキャリアの採用は継続的なCSR(企業の社会的責任)施策の中核を担っている。
RSTは約350名を擁し、コンテナの荷役・保管に加え、空コンテナデポやクロスドッキングなど多様なサービスを展開。効率性と持続可能性を重視した運営方針のもと、カルマーは近年の需要増に対応する設備拡充を支援してきた。
■データ活用による運用最適化も推進
今回の契約には、カルマーのパフォーマンス管理ツール「MyKalmar INSIGHT」も含まれており、RSTの全ストラドルキャリア群に適用される。これにより、実機の運用データを可視化・分析し、メンテナンス最適化や稼働率向上など、実効性の高い改善施策が可能となる。
RST CEOのアルノ・ストーム氏は「カルマーとの長期的な協業のもと、環境性能の向上に向けた具体的な一歩を踏み出せた。ハイブリッド技術は当社のオペレーションに最適であり、性能やサービス品質を損なうことなく燃料消費と排出量を削減できる」と述べている。
カルマー グローバル顧客担当ディレクターのダミアン・コルス氏は「RSTのエコ効率化への移行を支援できることを誇りに思う。MyKalmar INSIGHTの導入により、実データに基づいた運用改善が可能となり、効率性と信頼性のさらなる向上が期待される」とコメントしている。
■カルマーについて
カルマー(Nasdaq Helsinki: KALMAR)は、世界120か国以上で事業を展開するマテリアルハンドリング機器・サービスのグローバルリーダー。港湾・ターミナル、流通センター、製造業、重量物流分野に向けて、持続可能性を重視したソリューションを提供している。2024年の売上高は約17億ユーロ、本社はフィンランド・ヘルシンキに所在。www.kalmarglobal.com
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