・台湾で地下式駐車設備事業に参入
新明和工業は1月9日、連結子会社である、台湾新明和工業股份有限公司(本社:台北市、以下、台湾新明和)が、2024年12月31日付で、台湾の機械式駐車設備メーカーである嘉鈺機械股份有限公司(本社:桃園市、以下、嘉鈺機械)の株式を60%取得したと発表した。これを機に、2025年1月から、新たに台湾新明和のラインアップに「地下式駐車設備(以下、地下式)」を追加することになった。
■株式取得の背景
新明和グループでは、2030年を目標年に置いた長期経営計画[SG-Vision 2030]において、「海外展開加速」を重点戦略項目の一つとして掲げている。パーキングシステムセグメントの主力製品「エレベータ方式駐車設備」や「二・多段方式駐車設備」は、高い品質と機能性を誇るものの、国によって土地、駐車事情が異なることから、台湾市場を含めた東南アジア地域の主流である「地下式」製品を有する嘉鈺機械に出資することで、同製品シリーズを台湾新明和のラインアップに加えることにしたもの。
嘉鈺機械は、豊富な製品バリエーションを有するとともに、保守・改修事業も展開しており、台湾における「地下式」市場ではシェア約20%を占める有力企業であり、台湾新明和では、「地下式」市場への参入を視野に、2021年に嘉鈺機械の株式を10%取得し、連携を図ってきた。将来的には同社の全株式を取得する計画を有しており、今回の株式追加取得を機に台湾における都市インフラの高度化に向けた取り組みを加速させるとともに、新明和グループの連携をさらに強化し、同地域および東南アジア市場におけるパーキングシステム事業の拡大を目指す。
<嘉鈺機械の概要>
名称:嘉鈺機械股份有限公司
所在地:台湾桃園市桃園區富國路90巷10-1號(本社および工場)
代表者の役職・氏名:董事長 董 其鈺
事業内容:機械式駐車設備の設計、製造、販売、据付工事、保守、修理改修
従業員数:46名(2024年10月末現在)
資本金:25,000,000NT$ [1.1億円](2024年10月末現在)
設立年月日:2000年(民国89年)4月17日
株主および持ち株比率:
取得前:台湾新明和工業股份有限公司 10%、個人株主(同社役員)3名 90%
取得後:台湾新明和工業股份有限公司 60%、個人株主(同社役員)3名 40%
台湾新明和と当該会社の関係:
資本関係:2021年に同社株式10%を取得している。
人的関係:2021年の株式取得以降、台湾新明和から董事を派遣し、当該会社の経営に参画している。
取引関係:該当事項はない。
株式譲渡実行日:2024年12月31日
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