住友電気工業、横浜製作所に新研究棟を建設

 住友電気工業(大阪市中央区)は1月8日、生成AIの拡大に伴い今後も需要が増加するデータセンタ関連製品の研究開発を強化するため、横浜製作所に新たに研究開発棟を建設すると発表した。新棟の建設工事は、2024年12月に着工し、2026年3月に竣工、同年7月から稼働予定。

 昨今、生成AIとDX(デジタルトランスフォーメーション)の発展に伴い、データセンタ市場は活況を呈している。このため、データセンタにおける通信速度の高速化や低消費電力に対応した製品開発が急務となっている。しかし、高速化と省電力化はトレードオフの関係にあるため、両者を両立させることが大きな課題となっている。

 住友電気工業の光通信技術はこれまでもデータセンタに活用されているが、これらの課題に効果的に対処するには新たな技術の導入が不可欠であり、光コネクタや光接続部品などの情報通信分野製品の技術開発を一層加速させる必要がある。この新研究棟では、最先端の設備を導入し、主に光コネクタなどの接続部品の高性能化に関する研究や小型化設計、コスト低減の技術開発に取り組む。

 住友電気工業は、新研究棟における研究開発を一層加速させ、情報通信事業の発展に貢献する最適性能かつ高品質の製品をこれからも提供していく。

<研究新棟の概要>
名称:未定
所在地:横浜製作所内(横浜市栄区田谷町1
総延床面積:5,568m2
(2棟構成:平屋+3階建て)
着工:2024年12月
竣工:2026年3月末(予定)
稼働:2026年上期(予定)

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