建設機械出荷、2023年度出荷は7.5%増の3兆7,359 億円、3年連続で過去最高を更新

 日本建設機械工業会は4月30日、2024年3月と2023年度(2023年4月~24年3月)の出荷実績を発表した。それによると、2023年度通期の建設機械出荷金額は、内需は7.0%増加の 1 兆 1,307 億円、外需は7.8%増加の 2 兆 6,052 億円となった。その結果、内需は 3 年連続の増加、外需も 3 年連続の増加となった。総合計でも 7.5%増加の 3 兆 7,359 億円と、1990 年の調査開始以来最高金額を 3 年連続で更新した。

■ 内需は 7.0%増の 1 兆 1,307 億円、 3年連続の増加

 機種別に見ると、トラクタは 31.2%増加の 1,485 億円、油圧ショベルは 2.3%増加の 3,278 億円、ミニショベル 7.7%増加の 911 億円、建設用クレーンは 9.8%増加の 2,105 億円、道路機械 5.7%増加の 395 億円、コンクリート機械 15.8%増加の 355 億円、基礎機械は 4.9%増加の 391 億円、油圧ブレーカ・圧砕機は 7.7%増加の 261 億円の 8 機種が増加した。
 また、補給部品も 4.0%増加の 1,427 億円となった。

■ 外需は7.8%増の 2 兆 6,052 億円、3年連続の増加

 機種別に見ると、トラクタは 2.9%増加の 2,924 億円、油圧ショベルは 4.6%増加の 1 兆 102 億円、ミニショベルは 18.3%増加の 4,784 億円、建設用クレーンは 46.7%増加の 1,376 億円、道路機械は 12.0%増加の 461 億円、コンクリート機械は 36.4%増加の 17 億円、その他建設機械は 11.0%増加の 3,614 億円と 7 機種が増加 した。

■最大輸出先の北米は18.3%増加
 地域別に見ると、全 9 地域中、アジア(中国を除く)、CIS その他東欧を除いた 7 地 域で増加しました。3 大輸出先(アジア、欧州、北米)の中でも、最大輸出先であ る北米は 18.3%増加と大きく増加した。

■油圧ショベル国内出荷台数は3.5%減の23,900台

 2023年度の国内出荷台数統計によると、ホイールローダ15,421台(前年度比21.3%増加)、油圧ショベル23,900台(同3.5%減少)、ミニショベル28,533台(同3.5%減少)、クローラクレーン343台(横ばい)、ラフテレーンクレーン1,299台(同9.3%増加)、アスファルトフィニッシャ444台(同:7.7%減少)――となった。

 そのほか、トラック搭載型クレーン他は、11,355台(同9.8%増加)、高所作業車13,973台(同2.9%増加)となった。

< 2024年3月度の建設機械出荷金額>
 2024年3月の建設機械出荷金額は、内需は 0.8%増加の 1,267 億円、外需は 14.7%減少の2,293 億円となった。その結果、内需は 2 カ月振りの増加、外需は 2カ月連続の 減少となった。総合計では 9.8%減少の 3,560 億円となり、2 カ月連続の減少となった。

■内需は0.8%増の 1,267 億円、内需は 2 カ月振りの増加

 機種別に見ると、トラクタは 26.1%増加の 138 億円、油圧ショベルは 1.4%増加の395 億円、ミニショベルは 6.5%増加の 106 億円、道路機械は 48.9%増加の 56 億 円、コンクリート機械は 62.3%増加の 78 億円、油圧ブレーカ・圧砕機は 3.1%増 加の 28 億円の 6 機種が増加となった。
 また、補給部品も 0.5%増加の 131 億円となった。

■ 外需は 14.7%減の
2,293 億円、2 カ月連続の減少

 機種別に見ると、建設用クレーンは 93.4%増加の 184 億円、コンクリート機械は526.1%増加の 4 億円の 2 機種と補給部品 2.3%増加の 205 億円が増加したものの、他 7 機種は減少となった。

 地域別に見ると、中近東が 10 カ月連続で増加するなど、全 9 地域中 3 地域で増加したものの、他 6 地域で減少した。

■油圧ショベル国内出荷台数は12.5%減の3,157台

2024年3月の国内出荷台数統計によると、ホイールローダ1,350台(前年同月比8.8%増加)、油圧ショベル3,157台(同12.5%減少)、ミニショベル3,348台(同12.2%増加)、クローラクレーン38台(同11.6%減少)、ラフテレーンクレーン145台(同16.2%減少)、アスファルトフィニッシャ38台(同11.6%減少)――となった。

 建設機械出荷金額統計(2023年度および2024年3月)ニュースリリース