・最新レーザー溶接技術で生産性向上へ、2028年完工予定
プライメタルズ テクノロジーズ(本社:英国ロンドン)は12月16日、東洋鋼鈑の下松事業所(山口県下松市)における酸洗ラインの更新工事を受注したと発表した。同社が新開発した最新型レーザー溶接機(LBW)を核とする本プロジェクトは、2028年の完工を予定している。
■三位一体の設備刷新で効率化を実現
今回受注したプロジェクトは、入側搬送設備の追設、酸洗槽の更新、そして最新型LBWの導入という三つの要素で構成される。
入側設備では、コイルヤードからプロセスラインまでの自動コイル搬送システムを導入し、ハンドリング性能を大幅に向上させる。酸洗槽については、従来の多材質構造からポリプロピレン製への統一を図ることで、メンテナンス作業の煩雑性を解消する設計となっている。
■新開発レーザー溶接機の技術的優位性
本プロジェクトの中核を成すのが、プライメタルズが新たに開発した最新型LBWである。同溶接機は、最新型レーザー切断ヘッドとスパッタレス溶接ヘッドを搭載し、レーザー切断とレーザー溶接を統合した先進システムとなっている。
従来機と比較して、最大板厚9.0ミリメートルまでの切断および溶接に対応可能となり、より幅広い製品仕様への対応を実現する。
レーザー切断方式の採用により、従来のシャーブレード切断時に発生していた反力が溶接機本体に作用しないため、レーザー溶接に求められる高い機械精度を安定して維持できる設計となっている。また、シャーブレードの定期交換作業やクリアランス調整が不要となることで、メンテナンス性が大幅に向上している。
さらに、新開発のレーザー光学設計により、従来のファイバーレーザー溶接と比べてスパッタ発生を抑制しながら、高速溶接を可能にした。これにより、溶接の信頼性向上と生産性向上の両立を実現する。
■国内鉄鋼業界での実績強化へ
プライメタルズは三菱重工業グループの一員として、全世界で約7,000人の従業員を擁し、金属鉄鋼産業におけるエンジニアリング、プラント建設、ライフサイクルサービスの世界的リーダーとして事業を展開している。
同社は「革新的な技術を通じて顧客の製造プロセスの最適化に貢献する」との方針を掲げており、今回の受注により、国内鉄鋼メーカーへの最新技術供給実績をさらに積み上げることとなる。
ニュースリリース
洋鋼鈑から酸洗ライン更新工事を受注
・最新レーザー溶接技術で生産性向上へ、2028年完工予定
プライメタルズ テクノロジーズ(本社:英国ロンドン)は12月16日、東洋鋼鈑の下松事業所(山口県下松市)における酸洗ラインの更新工事を受注したと発表した。同社が新開発した最新型レーザー溶接機(LBW)を核とする本プロジェクトは、2028年の完工を予定している。
■三位一体の設備刷新で効率化を実現
今回受注したプロジェクトは、入側搬送設備の追設、酸洗槽の更新、そして最新型LBWの導入という三つの要素で構成される。
入側設備では、コイルヤードからプロセスラインまでの自動コイル搬送システムを導入し、ハンドリング性能を大幅に向上させる。酸洗槽については、従来の多材質構造からポリプロピレン製への統一を図ることで、メンテナンス作業の煩雑性を解消する設計となっている。
■新開発レーザー溶接機の技術的優位性
本プロジェクトの中核を成すのが、プライメタルズが新たに開発した最新型LBWである。同溶接機は、最新型レーザー切断ヘッドとスパッタレス溶接ヘッドを搭載し、レーザー切断とレーザー溶接を統合した先進システムとなっている。
従来機と比較して、最大板厚9.0ミリメートルまでの切断および溶接に対応可能となり、より幅広い製品仕様への対応を実現する。
レーザー切断方式の採用により、従来のシャーブレード切断時に発生していた反力が溶接機本体に作用しないため、レーザー溶接に求められる高い機械精度を安定して維持できる設計となっている。また、シャーブレードの定期交換作業やクリアランス調整が不要となることで、メンテナンス性が大幅に向上している。
さらに、新開発のレーザー光学設計により、従来のファイバーレーザー溶接と比べてスパッタ発生を抑制しながら、高速溶接を可能にした。これにより、溶接の信頼性向上と生産性向上の両立を実現する。
■国内鉄鋼業界での実績強化へ
プライメタルズは三菱重工業グループの一員として、全世界で約7,000人の従業員を擁し、金属鉄鋼産業におけるエンジニアリング、プラント建設、ライフサイクルサービスの世界的リーダーとして事業を展開している。
同社は「革新的な技術を通じて顧客の製造プロセスの最適化に貢献する」との方針を掲げており、今回の受注により、国内鉄鋼メーカーへの最新技術供給実績をさらに積み上げることとなる。