・双方向IoTプラットフォーム「ClearSky Smart Fleet」が設備管理の効率化を実現
JLGインダストリーズ(JLG Industries, Inc.):2025年12月12日
米JLGインダストリーズ(ペンシルベニア州マコネルスバーグ、オシュコシュ・コーポレーション傘下)は12月12日、同社の最新ホワイトペーパー「Automating Job Sites with IoT(IoTによる現場自動化)」を発表した。建設現場における自動化・接続性・デジタルワークフローの進化が、レンタル業者や施工業者の機械管理にどのような変革をもたらしているかを分析した内容となっている。
近年、現場の複雑化や熟練作業員不足が進む中、従来の一方向型テレマティクスでは対応が難しくなっている。JLGは、モバイル高所作業車(MEWP)やテレハンドラ向けとして業界初の双方向通信に対応したIoTプラットフォーム「ClearSky Smart Fleet」を開発し、これらの課題解決を図っている。
同システムは、位置情報取得にとどまらず、ハードウェア・ソフトウェア・モバイル通信を統合。フリート全体の稼働状況をリアルタイムで把握し、業務の効率化を支援する。また各種新機能はクラウド経由で自動的に配信され、対応機種に対しライフサイクルを通じて随時更新される。
今回のホワイトペーパーで紹介された主な新機能は以下の通り。
• 自動サイトネットワーク機能:独自のBluetoothメッシュ技術により、手動でのジオフェンス設定不要で現場単位の車両グループ化を自動化。管理工数を削減。
• デジタルアクセスコントロール:クラウドベースでオペレーター権限を管理し、物理キー不要で安全性と運用効率を向上。
• OTA(Over-the-Air)ソフト更新:複数機体を同時更新可能とし、従来比約70%の時間短縮を実現(30分以内で更新完了)。
• 高さ検知型ローカリゼーション:気圧センサーにより多層構造現場での機械位置を垂直方向に特定、探索時間を大幅短縮。
JLGは同白書の中で、ClearSky Smart Fleetを活用することで、フリート管理の法令遵守・生産性・競争力を維持しつつ、急速に進化する建設業界の要請に応えられると強調している。
ホワイトペーパー「Automating Job Sites with IoT」は、JLG公式サイト(www.jlg.com/en/directaccess/automating-job-sites-with-jlg-clearsky-smart-fleet)からダウンロード可能。
■企業概要
・JLGインダストリーズ社(JLG Industries, Inc.)
JLGは高所作業車およびテレハンドラの分野で世界をリードするメーカー。JLG®ブランドのモバイル高所作業車、JLG®およびSkyTrak®ブランドのテレハンドラ、各種アタッチメント製品など、用途別に多様な製品を展開している。本社は米国ペンシルベニア州マコネルスバーグに所在し、
オシュコシュ・コーポレーション(NYSE: OSK)の一事業部門として世界各地で販売・サポート網を構築している。
・オシュコシュ・コーポレーション(Oshkosh Corporation)
オシュコシュは、米ウィスコンシン州を本社とする特装車および関連装備品の大手メーカー。世界150か国以上で製品を展開し、JLG®、Pierce®、McNeilus®、Oshkosh® Defenseなどのブランドを有する。全世界で約1万8,000人の従業員を擁し、「人々の生活を支える製品を創造する」ことを企業理念としている。